
さっきまで手術をしていたその身体で、すぐにインタビューに答えてくれた。
年間ものすごい数の手術をこなし、各地を飛び回る。
自分、「今日は3件目の撮影だ、今日は儲かるなー」と思っていたが、先生は今日3つ目の手術だそうだ。
桁は同じでも額が違うね。
そうかこの手で、この眼で患者さんを治療するんだ・・・
熱く語るその様は仕上がった写真にも表れていた。
自分から見てとても偉い先生なのだが、普通に見えた。
でも、普通じゃない事がひとつ。
「僕、手術うまいもん」って言ってた。
以前家具製造をしている友人が「技術はある」って言ってた事を思い出す。
私は写真をほめられると必ず被写体が良かったと言う。
人物ならモデルが、料理なら盛り付けが、風景なら自然が・・・
ただ「やっぱりプロのカメラは違うねー」って言われると必ずこう答える。
「腕とセンスもです」って。
でも今まで一度も「写真うまいもん」って言った事がない。
自分を職人と思ったこともない。
いつも謙遜ばかりしているのだが、「そのままでいいのか」と思った日だった。
で、もちろん先生の写真は載せられないので、ちょっとお気に入りの写真。