右奥の方、亡霊ではありません。
生身の人間で夫です。
あや太がまだ産まれて数ヶ月だったかの頃、
俳優の時任三郎が、シーカヤックでカナダを旅する番組を夫婦で見た。
旅のメンバーは、経験豊富なプロと、時任三郎と池内博之の3人。
これが、楽しい冒険ドキュメンタリーかと思いきや、
波が荒れてたせいなのか、素人がいきなり連日漕がされたせいなのか、
かなり過酷なことになっていた。
今でも忘れもしない、険悪ムード漂うシーン。![]()
プロと、若くて元気な池内が、
腕が腫れて遅れる時任をほったらかしにして先に上陸してしまう。
完全に置いてけぼりにされた時任は、
テレビカメラが回ってることなどどうでも良くなったと思われるほど、素で怒った。![]()
時任から2人の姿は見えず、海上に1人。![]()
腕が痛くてもう焦げないわ、精神的にも体力的にも限界だわで、
人間の弱さを全開にするしかなくなってしまった時任は、
眉間に皺を寄せ、憤りをあらわに
併走の船のスタッフに番組構成を愚痴る始末。。
コレ、放映してもいんだべか…?![]()
夫婦で絶句した。
同時に、なんだか他人事でもない気がした。
支離滅裂にヒステリーになってゆく時任。
悪気は全く無い様子だが、なんかイラつかれてる、無邪気な池内。
嗚呼…。
もともと無謀な設定だったようにも見受けられ、
時任氏の普段の性格を知らないので気の毒なのだが、
見てはイケないものを見てしまった感で、強烈に夫婦の記憶に残った。![]()
それからというもの、家族で自転車で出掛ける道中
途中ではぐれて文句を言う時や、
暮らしの中で、精神・体力的にいっぱいいっぱいになり
なり振りかまわずキレてしまう時、
冗談が通じない本気の状況を、
我ら夫婦間に限って
『時任三郎になる』
と表現するようになってしまった。(時任さんゴメンナサイ
)
多彩なバリエーションで引用される“時任三郎”。
「さっきは危うく時任三郎になりかけたよ。」
「あの時は家族全員が時任三郎になってたよね。」
「時任三郎が見え隠れする。」
「時任三郎が降りてきた。」
「己の時任三郎に負ける/勝つ。」etc…
幼い子供と行動を共にする際、
大人は、予め自分の欲や煩悩はある程度捨ててから挑まないと
無駄にイライラしてしまうことになりかねない。
今?ここで!?というタイミングに限って、
機嫌が悪くなったり、醜悪な兄弟ケンカを始めたり、
トイレに行きたがったり、うん◎をしたり、漏らしたりするのが子供。。
日常でそうなのだから、泊りがけのイベント、
それも他の家族と一緒ともなると、楽しさも倍増な反面、
状況はよりハードなものに。
(幼児の年齢・構成にもよりけり)
しかもこのお洒落イベント、
予め届いていたパンフレットに、フェスをより楽しむためのルール
『マンモスパウワウのおきて』
なるものが掲載されていた。![]()
“
1 思いやりをもちましょう
2 あらゆるものと調和する気持ちで
3 明るく楽しく心地よく
4 何事にも謙虚さを忘れずに
5 怒りは禁物!忍耐強く
”
人前で、大人がここに書いてるルールを守れなかったら、
「あ、あの人!」「あ~あ…」
お洒落ファミリー達に思われるであろう。
もともとせっかちで沸点の低い父と、
動悸・息切れが目下の悩みである身重の母、
感受性豊かな3人兄姉弟の参加する野外お洒落フェスティバルは、
楽しさと修行が常に背中合わせに違いない。
夫婦で心して挑む。~後編アルバム~
(長編)
mammoth pow-wow music&camp festival 2013
(←リンクあり)
最終日の朝食は、Yさん一家と一緒にグリル 
パオは大きな屋根?がついてて快適![]()
食べ係♡
超熟イングリッシュマフィンのCMみたいな風景で、
実際それも食べた
あや太とKは、2人で早朝カヤックへ![]()
![]()
残されたメンバーで、ノースフェイス主催、『森のなかの紙芝居』
Yさんより、毎年恒例のかなりシュールな物語と事前に聞いていた
読み手の方の、見事に繋がったカモメ眉が、
故意的に描いたものなのか、自前なのかが
彼のキャラ的にも一向にわかりませんでした
シュールさを一層引き立たせる幻想的な演奏とおじさん![]()
シュール紙芝居終わり、カヤックの2人を
迎えに行ったけど、どうやらすれ違い
ワークショップに繰り出す![]()
ディスクゴルフ by KEEN![]()
のち、まともにディスクゴルフが出来ない面々を率いて、
naiad(ナイアード)のワークショップ
ねんどの「ガスール」で手や顔を洗う
好きなハーブを選んで組み合わせてのバスソルトづくりは、
2歳児も見よう見真似でトライ
Yさんちのご長女ふきちゃんと3人で、楽しんでこさえた![]()
レゴチーマブースでスピードーズとやらに挑戦
唯一見られたライブは、このイベントの顔とも云えるらしい
NHK「えいごであそぼ」でお馴染みのエリックさんのステージ

最後にSHIPSのワークショップでTシャツ作り
背中合わせでそれぞれの世界に没頭する
、
あや太とYさんとこのご長男たっくん
アイスタイム♪![]()
帰りがけ、あや太憧れのフライフィッシング
ニジマス2匹釣れやした
ニヒルな小学3年生
・たっくんと遊ぶのが、
楽しくて仕方なかったあや太
ワタシがふきちゃんを可愛い可愛い言い過ぎてしまったがために
ヘソを曲げ、おそらく嫉妬から恐ろしい白眼になってしまったわっさん
車を返却の流れで一泊させてもらった実家にて、
みっちゃんがニジマスを焼いてくれて![]()
「にじますさん、いのちをありがとう」なんつって、
自分で釣った魚を初めて食べて、美味しくて嬉しかった模様![]()
作ったTシャツもなかなかの出来栄え![]()
当初、
K 「Yさんに誘われたからチケット取れたら行くぞ。」
よくわからないまま、どうやらチケットが運良く取れたらしく、
実態が見えてきてからイロイロと心して挑んだ2泊3日の野外フェスティバル。
基本気長に、感情的にならないように心掛けるも、
終始仏様のような面持ちで微笑してるわけにもいかない。
事故や怪我に至りそうなことをしでかす場面や、
度が過ぎる悪さの場合はバビッと叱らなくてはならず、
これは日常にも通じてることだけど、
イレギュラーな環境では皆ちょっといつもと違ったり、
予想外なことも起こりうるため、大人の力量の試されどころ。
夫婦共に、何度も時任が降臨しそうになったり、うっかり降臨もしたけれど、
最終的に己の時任三郎に打ち勝って、
楽しかったね!!また来年も来たいね!!
と、仲良くマウント富士を後にすることが出来た。
(ことわり:時任氏はあのとき不運だっただけで、
誰しもの中にきっと潜んでる時任三郎)
家族全員が、またほんの少し成長できた気が
しないでもない今回のイベントだった。



























