息子が逃亡 | akariのブログ  けやきハイツ102


先日、あや太が逃亡した。



このところ、もともとの甘ったれからくる気難しさに輪がかかってた。


一旦ヘソを曲げると厄介だな、と感じてた。



「はやく行こうよ!」

率先してお絵かき教室に向かう途中、だんだんヘンな顔になってきた。


おしっこをしたいが、アトリエではしたくないと半べそを掻き始めたのだ。



後からわかったことだが、狭くて和式なのが、嫌だったらしい。



駅のトイレへ誘ったが、どうしても立ちションしたいと、

自ら工事現場の隅にて、強行。


すると、急いでズボンを下ろしたせいか、

ズボンのゴムの部分と袖にひっかかった、その瞬間。



「もうやだーーー!!!もう、行かない!!!」

号泣しながら、住宅街へ全力疾走した。



「もう行かなくてもいいよ。そっちに行くと迷子だよ!!」



私の忠告に、首をぶんぶん振りながら駆けて行った。


アトリエの前に停めてあった自転車をとって追いかけたが、既に見当たらず。



周辺のどの路地にも、何処にも居ない。


まさかあや太に限って、そんなに遠くまでは行かないだろうという、普段の考えが覆された。



住宅街をぐるぐる回り、アトリエに2回戻り、家に戻っても居ない。


とりあえずわっさんだけアトリエへ預けた。



PM5時。


このまま暗くなったらマズイ。



見失った場所に何度も戻り、2~3m置きに、

「あやたー!」と呼びながら、探した。


通行人たちが、みんなびっくりした顔で振り返る。



車やトラックもよく通る住宅街では、こんな時に限って

ひっきりなしに続く救急車の音が耳についた。



小雨の中、30分が経過しようとしていた。



焦ってきた。



家を出た直後、あや太と喧嘩になった時、

「こいつ、このまま居なくなってしまえ!」と、

ほんの一瞬思ったことを思い出し、ひどく後悔した。



何であんなこと思ったんだろう?

最低だ。撤回したい。

あんなことを思ったせいかも知れない。どうしよう。

ケンに、何て説明しよう。




不安でいっぱいになり、似たような角が続く路地を曲がった時、

駐車場の塀に張りついてる、坊主頭のチェックのパンツを発見した。




良かった。見つかって。事故に遭ってなくて。



怒りもあったが、何より安堵感で力が抜けた。




「来るな!お母さんなんて嫌いだ!」

始めは悪態をついていたが、お互い暫くしゃがんで話してるうち、徐々に緩んでいった。



親身になって心配してくれていた、

デイリーヤマザキのおばあさんとおじさんに、発見したことを報告に行くと、

お客さんと一緒に店の外まで出てきてくれて、目を細めて喜んでくれ、緊張がほどけて泣いた。





「着替える?」と聞くと、「もう乾いたからいい。お絵かき行かないの?わこは?」



まるで何事も無かったかのようにアトリエに戻ると、

キャベツとレンコン、八つ頭、タケノコの絵を真剣に描いていた。





その晩の私は、子供達が寝たあとの自由時間を有意義に過ごしたく、

ここぞのレッドブルを飲んだ、5分後に寝た。




日常では、我慢が出来るようになったお年頃。


溜めてることや秘めごともあるかも。




いつも思ってて、やっぱり出来てないこと。

諦めないでちゃんと話さねば。





なかなか難しい。





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集めても集めても、棚のギリッギリの所にいるバッタ達。