祖母の兄は、よりにもよって売春宿で働いていた年上の売春婦を結婚相手として連れてきた。
両親の反対を押し切って、兄は結婚した。
2人の間には子どもができず、男の赤ちゃんを養子にした。
祖母の兄夫婦は、母の再婚相手の近所に住んでいた。兄の嫁は、父が働かない男だと知っていたのに母の再婚相手として後押ししたらしい。
母は、再婚して祖母の兄夫婦の近所に住むことになり、この嫁からもいじめられた。
母が4歳の私を連れて父と再婚した同じ頃、兄夫婦の養子も3歳の女の子を連れた女性と結婚をした。
似た境遇だが大きな違いがあった
それは、母の姑は、近所中に母の悪口を言って歩いたのに対し、祖母の兄嫁は嫁を褒めたことだった。
姑が母の悪口を言うたびに、祖母の兄嫁は嫁の良いところを話して聞かせ、姑を苛立たせた。姑は帰宅すると、いつも母に嫌味を言った。
祖母の兄嫁は底意地が悪く、よその家庭を揉ませて喜んでいた。
本当は、嫁との仲はとても悪かった。
嫁は、養子との間に男の子と女の子を産んだが、祖母の兄嫁が男の子を溺愛したため、嫁はこの男の子を全く可愛がらなかった。
そして、養子も嫁の連れ子は可愛いがったのに、実子の男の子を毛嫌いした。
男の子は両親から邪険にされ、祖母からは溺愛されるといういびつな環境の中、まともには育たなかった…
祖母の兄は、大工で仕事は真面目によく働いたが、給料は全て兄嫁が管理して、小遣いはほとんど貰えなかった
しかも兄嫁は、自分は働いていないのに自分の年金をしっかり納め、兄の分の年金は納めていなかった
どこまでも自己中な人だった。
養子の嫁もケチだった。
電気代がもったいないからと、夜8時には家中の電気を消して、家族は寝ることを強いられた。
嫁の連れ子は、眠くないのに寝ないと怒られると不満を言っていた。
養子夫婦は家を新築した!
その頃、兄嫁は寝たきりになり、母が働いていた病院に入院していた。体は不自由だが、頭はしっかりしていた。
兄嫁は11年間以上も入院し、その間、祖母の兄は病室に寝泊まりして付き添っていた。
嫁は、自分たちが建てた家だからと、祖母の兄が家の中に入ることを許さなかった
養子は赤ん坊の頃から可愛がって育ててもらったのに、嫁に逆らえなかった。
年金のない祖母の兄は、養子に毎月小遣いをもらっていた。
小遣いをもらいに家へ寄ると、嫁に「何しに来た」と玄関先で追い返された🥲
どこが良い嫁だ…
祖母の兄は穏やかな性格で、一生懸命に介護していたので、母の同僚の看護師や医師から好かれ、とてもよくしてもらっていた。
兄嫁は寝たきりの状態なのに、自分の世話をしてくれる夫に酷い仕打ちをした。
続きます…