随分とまあ、昔に比べれば、生きるの上手になったんだよ

自分の身体が女性性を持ってることを利用して

にこにこして

声のトーンに気をつけて

キャラクターを作って

そんで線引きをする

頼むから入ってきてくれるな、って

一所懸命に、生きて、生きて

利用させるだけ利用させて

そんでそれを認識すらさせないで

裏でバランス調整して回って

お前らなんか要らない、って

僕にとって必要ではないよって

気取られすらしないように

僕は、人が好きでも必要ではないんだ

僕とは違う世界で全てが行われていてほしい

もうこの世界に干渉したくない

干渉されたくない

生涯、僕を見つけられる人がいませんように

そう願ってる

だって、正直、全てが気持ち悪いんだもの

既に僕は自分が何が好きかもよく分かってないし

全てが、無ければ無いで構わないし

欲しいものもない

ただただ、凪いでいてほしい

なんで僕は肉体に囚われてなければいけないんだろう