人生には上り坂、下り坂、そして、まさか!があるとはよく聞く話ですよね。
そして、私は今、「まさか」を体験しているのだ。
その坂の先には、障害物競争が待っている。
一筋縄ではいかない、いろいろが待っているのだ。
自分の意思に関係なく、環境が激変することは、社会という共同体に身を寄せている限り避けられない。
願っても、祈っても、逃避をしてみても、私には変えることのできない現実は、そこにどっしりと横たわっているのだ。
そんな時は、物事を俯瞰的に眺めて描写してみる。
そして、現状把握。
それから、今、出来ることを箇条書きにしてみる。
そんな風に、自分でも実態を掴めないような複雑な感情の波から、一度自身を切り離すことが意外と救いになる。
心配して欲しいわけじゃない。
気にかけて欲しいわけじゃない。
ただ、無理して明るく振舞うのは嫌だったから。大切なあなたに、正直でいたかっただけ。
のはずだった。
ひどく感傷的な私(つまり、甘えているのだろう)の言葉たちが散りばめられたあと。
私の瞳に映るのは、規則正しく並んだ冷静な文字たち。
相手を思いやる、正しくて酷く清潔な言葉たち。
そこには必要以上の温もりは感じられなかった。
静寂の中で、私はゆっくりと立ち上がる。
彼は、私がそんなに弱くないことを知っているのだな、と照れくさそうに微笑みながら。
そう、本当はみんな、一人で立ち上がることができる。でも、差し延べてくれる柔らかな手を心のどこかで期待している。
誰でも良いわけではなく、あなたの手に掴まって立ち上がりたかった。転んだ拍子に傷ついた心に寄り添って欲しかった。
一人で立ち上がった瞬間、私は恐ろしく独りだった。
誰にも気づかれないように、絆創膏を貼った。
これでもう、大丈夫だ。
独りは寂しい?
うそ。
本当は寂しくなんかない。寂しさを埋める為にあなたが必要なわけじゃない。
ただ、差し伸べられた手に掴まって立ち上がった私の隣。
そこにあなたが居てくれたら、
きっと優しい笑顔でお礼を言う私がいる。
それが、素晴らしいと思うのだよ。