僕は君が好きだが、それほど付き合いたいと思っていない。


君は僕をそれほど好きではないが、付き合ってもいいと思っている。




こんな中途半端な関係はよくないと言われるかも知れない。


けれど、ヌクモリというものの魅力は、抗いがたいものだ。


眠る時に君を抱きしめられるだけで、僕は幸せを感じる。


君には僕といることで寂しさを感じさせない。




もし、君が僕以外のことが見えないほど、本当に好きになってくれたなら。


今まで押しとどめてきた「付き合って欲しい」という言葉を、


心の奥底からガサゴソと引っ張り出してこよう。



でも、そうならなかったとしても、


僕は君とずっといたいし、


君も僕とずっといたいと言ってくれる。



こんな言葉は壊れやすいものだと知っているし、壊れた場面を何度も体験しているけれど、


けれど、また、信じようと思う。



君が僕に「私が男だったらBみたいな感じなんだろうな」と言ったように、


僕は君に、自分と同じニオイを感じているから。