「ヨロシク・デンガナ・マンガナ!」

 

「セヤ・カーテ」

 

「アホ・チャイ・マンネン!」

 

「パー・デンネン!」

 

「モウカリ・マッカー!」

 

「ボチボチ・デンナー」

 

「カーチャン・ナイトッ・タデー」

 

「ソンナン・シル・カイナー」

 

「ワイ・ワナ・スッキヤ・ネーン!」

 

「ワイ・モー・ヤー!」

 

「ナン・デヤー」

 

「シラ・ンワー」

 

「ふっ、腕を上げたな」

 

「おまえもな」

 

「今日はこのくらいにしておくか」

 

「今度会ったときは、もっと熱いのをぶちかましてやるぜ」

 

「ふっ、楽しみにしているぜ」

 

「ホナ・サイナラ!」

 

これが、後に語り継がれる、デンガーナ王国王子とマンガーナ家党首の一騎打ちである。

 

 ワイは ワイは ワイは 強く

 思い 思い 思いもっと 強く

 願い 飛ぶのさ~

 

 すれ違うたび 張り詰める空気

 交わるたび 燃え上がる空気

 言葉 交わす たび

 

 ワイは ワイは ワイは 強く

 おまえ おまえ おまえより強く

 願い ぶつかるさ~

 

 おまえ おまえ おまえも強く

 ワイに ワイに ワイに強く

 答え 燃え上がる~

 

 We have destiny

  wow wow wow

  We have destiny

 

「チャイ・マンガーナ。恐ろしい男だった。

 だが何故だ、何故俺はこんなに震えているのだ」

 

♪ガチャッ♪

 

「ソウ様!どこに行かれてたのですか、心配しましたぞ」

 

「すまない、ちょっと散歩に行ってただけだ」

 

「外へ遊びに行かれるのも程々にしてくださいませ」

 

「ああ、『お父様に心配をかけぬように』、な」

 

「あぁ、私の首もいつまで繋がっているのやら」

 

「下がってよいぞ」

 

「はい、失礼致しました」

 

♪ガチャッ♪

 

「クッ、まだ燃えてやがる。

 お前は今、何をしている」

 

一方その頃、マンガーナ家では。

 

「クソッ、デンガナ坊ちゃまが!」

 

♪ガチャッ♪

 

「お兄様!帰ってらしたのですね!」

 

「ああ、爽やかな夜風が台無しだったぜ」

 

「あらやだ、どこかのお嬢様にナンパでもされたのですか?」

 

「まあそんな所だ」

 

「もう、お兄様ったら♪」

 

「俺はもう寝る、お前も早く寝ろ」

 

「はい、私もお兄様に負けないようにスキンケアします!」

 

♪ガチャッ♪

 

「相変わらずよくわからない奴だ」

 

「それにしても、ソウ・デンガーナ、次は貴様を倒す!」

 

そして、二人の眠れない夜は明けた。

 

 吹き抜ける 風が

 あの人の 面影を

 思い出す 熱い想い

 体の中 疼いてる

 

 あ~ あぁあ~

 貴方は 今

 あ~ あああ~ 

 今 私を 想っている

 でしょうか?

 

立場の異なる二人の若者。

しかし、感じる鼓動は同じだった。

次回、マダヤルン・カイナー「真昼の激闘!」。

「ホナ・サイナラ!」

 

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