私は今まで色んな大奥を見て来たのだけど、
その実態は細部までは分からないので、ある程度のフィクション感は楽しんで来たのよ。
[絵島事件]のように分かりやすく騒動として記されてるのはともかく、女ばかりの世界ではどんな確執があっても驚きもないし、
それに、それはたいがい女中間の問題なので納得も出来る。
私も圧倒的女性社会のお仕事ばかりをして来たのだから。
でも、せっかく自担の初めての連ドラなのに、いまいち納得出来なかったのは、
いくらフィクションと言えど、宮家から嫁いで来た姫を女中が虐めるというストーリー。
倫子は正真正銘の天皇の孫で、
将軍と言えど家治に嫁ぐのは「お下りになる」
と言う程の格上の皇女。
その為には、お輿入れの街道は整備され、
犯罪人まで恩赦を受ける程の、町を上げてのお祭りモードになる栄誉な縁組だというのに、
下級武士やら貧乏人の娘が、
大奥で奉公したいばかりに、
上級の家柄に養子に入ってやっとこさ雇い入れられる世界で、分かりやすい虐めを行うって事は、荒唐無稽のこんこんちきでね？
実際は家治と倫子は仲良しで、ずっと拒否し続けた家治が、仕方なく側室を持ったのは、
倫子が相次いで2人の子女を亡くしてからだったし。
それに先代の家重は身体が弱く脳性麻痺で、あんな狂った女遊びは出来なかっただろうし、
田沼意次も、引き締めが強くて煙たがられていたけど、あんなにワルではなかったと思う。
どうせ荒唐無稽なら、ニノとか、堺雅人さんの[逆転大奥]の方が娯楽ファンタジーとして楽しめたわ。
…と、キマジメな評論はこれくらいにして、
もう良い歳なので、
少しずつ私も、歩み寄るという事を覚えて来たのだから、
素直な眼でアナザフィクションを愉しむ事にしたら、
あらら…
これはおまるさんと徳俵親分かな？
で親分が見事な立ち回りで、おまる(？)を護った敵が平賀源内とは。
あの、エレキテルとか、土用丑の日とか作ったアイデアマンではないか。
んで歴史上、田沼氏と仲よくなるのは知ってたけど、源内さんもこれからワルになってしまうのかな？
そして、お料理番になった小関裕太君、(役名分からん😅)
とても凛々しい好青年なんだけど、
以前からさっくんに似てると言われていたので、金さんに見えて来たよ。
その上で平賀源内までも銀さんに見えてしまうという滝沢歌舞伎脳。
