私の友人のほとんどは…とくに同世代とそれ以上は結婚し子供がいる。子供がいなくても結婚している。

友人たちは遊ぶ時私を誘ってくれる。それはとてもありがたいのだけれど、一組の夫婦と私、はまだなんとかいいけれど、二組の夫婦、あるいはそれ以上、と私…の時は居場所がなくなる。

もちろん彼らは私をのけ者にしたりしない。けれどふとした瞬間にそれぞれ夫婦の会話になってしまうと私は「顔に出さないように、つまらなそうにしないように、何か別の物に興味を持ったふりをしたり」するしかなくなる。こういう時スマホは本当にありがたい。でもそれよりも羨ましい気持ちが立ってしまうし、何より解散してから本当に本当に本当に悲しくて寂しくてやりきれない気持ちになるので極力避けたいシチュエーションだ。

 

それとは別に…旧い友人と会うと…。

特にオットとの共通の友人らに会うと…彼らは私に気を遣ってオットの話を一切しない。もちろん彼らだって私のオットとの思い出はたくさんある。皆お通夜やお葬式に来て、涙を流してくれた。私のことを心配してくれてもいる。そして私のいないところでオットの話を時折してくれるようでもある。

そんないい友人たちなのに…。

私は彼・彼女らと一緒に居るとやりきれない疑問でいっぱいになるのである。

 

 「どうしてみんなはいるのにオットはいないの?」

 「どうしてみんなは変わらずパートナーと一緒に居るのに私の隣にオットはいないの?」

 「なんで?何が違ったの?」

 「どうしてオットだけ逝かなければならなかったの?」

 「どうして私だけ独りなの?」

 

みんなが

「みんないつでも話を聴くし、なんでも言ってこい」

「いつでもいるから。私たちがいるから」

と言ってくれる。

違うやん。

だってみんなパートナー、家族、いてるやん。

みんな『それぞれ誰かの特別なひとり』やん。

 

ごめんね。

優しくしてもらうと尚更…独りを感じる。

私は誰の特別でもない。私の特別は死んでしまった。私を特別にしてくれた人は死んでしまった。

一日も早く会いたい。なるべく早く会いたい。大急ぎで会いたい。