オットが寝込んだ最初の日は5月28日㈯。前夜いつもより食欲がなくて「オレ風邪っぽい。早よ寝るわー」と布団に入ったのだった。
それから「元気なオット」を見ることはなかった。
亡くなったのが8月27日㈯にちょうど日付が変わったとき。本当にちょうど3ヶ月の闘病だった。
今ちょうどその時期に突入し、これからの3ヶ月はしんどい。

別に身構えているわけではない。けれど早々に“記念日反応”に襲われてしまったから…。
長患いの人の辛さは私にはわからない。
事故などで突然いなくなってしまった人の辛さもわからない。
ただ私にとってはっきりしていることはこの3ヶ月はジェットコースターだった、ということ。

先週末から「消えたい」願望と「死にたい」欲求が収まらない。どうやったら楽に…どうやったら誰にも迷惑をかけずに…と思うけど、本当にcommitしてしまう人というのは、もう楽な方法だとか周囲のこととか考えられないんだろうな、と思うので、私はそういう状態ではなく、出来ないんだろうな、と思う。
とりあえず苦しいので…あまりにも苦しいので、カウンセリングに行く。待ち遠しかった。一週間に一度のカウンセリング。少しでも楽になりたくて待ちに待った水曜日だった。


色んな話をして最後にカウンセラーの先生が

「今日はもうそろそろ終わりの時間なんだけど、ちょっとどうしても聞いておきたい事があるの。いいかしら?」と言った。
「はい」と答えると彼女は少し姿勢を正して
「Gemini…。自分を傷つけたい、そういうことをしたい、っていう願望は今ある…?」
私は…彼女からそう聞かれたのは初めてだった。大体彼女のオフィスを訪ねる時は不安定だけれど、外面のいい私はある程度理性を保っている。
ただ、感情的になる事はなくても、誰にも言えないような事も言う。正直な気持ちを言う。
だから私は言った。
「正直、今は生きるハードルよりも死ぬハードルのほうが低いです。そのほうが楽だと思えます。けれど私は実行に移す度胸が足りてないし、周囲に迷惑とか考えてしまう。そういうことを考えているうちは大丈夫なんだなあと思います。大丈夫、そういう事はしません。出来たら楽だなあとは思うけど」
彼女は頷いた。

それから仕事に行ったのだけど、今日は最悪。

不意に何かに襲われたように涙が出そうになるし、昨夜は2時間程度しか寝られなかった。ここ最近は少なくとも4-5時間は寝られるようになっていたので、ここまで寝られないのは久しぶり…。

少し時間はかかるけど、寝付くことは出来る。が、目が覚める。重い頭を持ち上げて「もう何時だろう、5時くらいかな」と思ったらまだ2時半。なんだ、まだ1時間ほどしか寝てないじゃないか。

そんなことを繰り返した昨夜。

身体はあちこちがギシギシと痛い。色んな不調もあり、症状も出ている。

でもこれは精神的なものなのか、あるいは更年期障害の前触れなのか、以前投薬治療していた甲状腺疾患の再発なのか…わからない。

 

しっかりしなきゃ。

友人に弱音を吐いてしまったが、言わなきゃよかったと後悔する。言っても困らせるだけだし。自分で何とかするしかないのだから。

 

カウンセラーの先生が仰ったことを思いだす。

「Gemini、ひょっとして…周囲に“聞いてくれる人”はいるし、そのことをありがたいとは思っているけど、“理解ってくれる人”はいない、って感じてる?」

 

はい、みんな良くしてくれます。みんな優しいし親切です。ありがたいです。けれど…この気持ち、理解してもらえるとは期待していません。
ちょっと疲れました…。