今日は今年2度目の流星群ピーク ――― こと座流星群

 

流星群を眺めてみようなんて何年ぶりだろう

久しくそんなことなど忘れてしまっていた

 

コロナ禍の世情不安定な今だからだろうか

やはり心のどこかに不安が忍び寄る

 

何かにすがりたいような気分になるのだろうか

知らず知らずにそんな気持ちが鬱積されてしまっているような

 

どこもかしこもそんな気持ちでいっぱいになっている

水の惑星』といわれたこの美しい地球のあちこちで・・・

 

 

夏の星空にはまだほど遠い春の夜空に

東の空から現れること座、わし座、白鳥座

「ベガ」に「アルタイル」そして「デネブ」 

この3つの星が作る夏の大三角形は夏の星空探訪へのガイド役

そんなことも忘れていた

 

それくらい心落ち着かない慌ただしい何年かを過ごしていた私

 

心が弱くなって、やっと空を見上げてみようという気になったのか

生きるということの心細さを感じるようになって初めてそう思ったのか

 

このコロナ禍であらためてそんなことを考えるようになった

 

何時かは向き合わなければいけないことだとはわかっていたけれど

まだまだ先のことだと思っていた

 

そんな心細さを埋めるべく、そして早く平穏な日々が戻ってくれるべく

 

    星に願いを・・・

 

流れる星に私の思いを伝えてみたい

 

 

 

「こと座」とギリシャ神話

「こと座」も「わし座」も七夕でよく知られる織姫と彦星の星座。

「ベガ」が織姫で「アルタイル」が彦星(牽牛)。

実は、織姫のある「こと座」にはギリシャ神話にまつわる悲しい物語がありました。

「オルフェウスの竪琴」としてどこかで一度は出会っているかも知れない物語。

オペラにもなっていて日本でも何度か上演されているのではないかと思います。

40年程前、確か二期会か何かで(記憶が定かではありませんが)このオペラが上演されたことがありました。

伊原直子さんという歌手のが素晴らしいアルトでオルフェウスを演じられていました。

今でも忘れられない公演として心に残っています。

 

 

ギリシャ神話『オルフェウスの竪琴』

太陽神アポロ(音楽の神でもある)の子で竪琴の名手オルフェウスは木の精霊の娘エウリディケを妻にめとり幸せな日々を過ごします。ある日、愛する妻を草むらに潜む毒蛇によって死なせてしまったオルフェウスは、悲しみのあまり、死の国に赴き妻を帰してくれるよう冥界の王プルートンに願い出ます。

オルフェウスが奏でる美しい琴の音に心を打たれたプルートンは、地上に出るまでは決して後ろを振り返ってはならないと言いわたしエウリディケを連れて帰ることを許します。

地上まであと少しと言う所でオルフェウスは嬉しさのあまりとうとう後ろにいるエウリディケを振り返ってしまいました。そのためエウリディケは再び死の世界に戻されてしまいます。

悲しみの中、彷徨い死を迎えたオルフェウスを不憫に思った神々はオルフェウスの竪琴を空に上げ星にしたということです。