あれからもう、3週間も経ってしまったんだなぁ。

昨日のことのようなのになぁ。

 

なかなか更新できず、すみません。

ようやく【その3】にして、最終回を迎えることができそうです。

 

2月17日 昼の部

【第一部 舞踊ショー】
この回の太一くんと翔太郎さんの「色が舞う」は、【その1】でも書きましたが、お花によって中断されることなく、全編を心ゆくまで堪能することができました。途切れることなく滑らかに、手指の先まで神経の行き届いたひとつひとつの所作や足運びが本当に綺麗で、こんなに素晴らしい舞踊だったのかと三度目にして改めて感銘を受けた次第。

映像でもよいので、是非この時の舞にまたお目にかかりたいものです。

続いて紫龍くんセンターの「JIROル」。そこからゆっくんの「桃色吐息」へと続きます。う~ん、やっぱりゆっくんの舞踊、まとう空気に粘りが出てきたというか、とても見ごたえのある一曲でした。そして翔太郎さんソロで「ひとり咲き」。この曲好きなので、うれしかったです。そして市之条さんの「知らざあ言って聞かせやShow」。
第一部のラストは太一くん女形の「曼珠沙華」から「百花繚乱」でした。夢のような時間。このままずっと続いて欲しいと願いながらも、第一部終了。

【第二部 お芝居】「大逆人」
こちらのお芝居は、9PROJECTの代表でもある渡辺和徳さんによる作品で、2011年に明治座で上演された、太一くんの公演『天一坊』を題材にしたものでした。

 

明治座公演時の情報はこちら↓

2011年4月公演 早乙女太一公演 - 明治座 公式サイト (meijiza.co.jp)

 

私はこの頃、太一くんの存在が自分の視野には入っていない時期でした。

『大逆人』のストーリーは、『天一坊』とほぼ同じだそうです。

徳川の世に、将軍のご落胤であると言われて育った天一坊が、選ばれし者としての誇りと、その根幹を揺るがす出自の謎という大きな不安を抱えながら、命をかけて真実の愛を知るという物語。悲劇ではあるけれど、大きな愛と覚悟に貫かれた、とても誇り高い作品でした。

翔太郎さんのたってのご希望であったという大立ち回りも、客席まで存分に使って素晴らしく、それは見事な作品となっていました。

翔太郎さんの天一坊がとても素晴らしく泣けただけに、当時19歳だった太一くんの天一坊も見たかったなぁというのが、いまの正直な気持ちです。

で、その太一くんはといえば。きっと演出に力を注いでいらしたのでしょう。出番自体は大変に短いものでした。が、インパクト最強。

役どころは、幕府に対する大逆人として天一坊を追い詰める大岡越前(葵陽之介座長)に雇われている刺客。なのですが、これがめちゃくちゃビジュアルがいい!

ゆっくんとのお揃いコーデだったんですが、ゲームに出てきそうな完璧な3Dで、無駄に麗しいのです。

陽ちゃんが、天一坊を亡き者に、と命じると、全部を聞かずに去っていく二人。
話し終えて「頼んだぞ」と念を押そうとしたら「…って、いねえし!」という展開でした。

台詞はほとんどなかったけど、天一坊を育ててくれた和尚さんのお寺を焼き払っていたので、「炎の天使再び!?」と、一部太一ファンの間で物議を醸していたとかいないとか。

結果、天一坊の太一くんも見たかったけど、こっちの刺客も捨てがたい…、というw
なんだかんだで費用対効果を大満足させてくれる信頼の太一くんでした。

【第三部】舞踊ショー
「やくざ若衆祭り唄」「大江戸ディスコ」と続き、翔太郎さんソロで「カナリア鳴く空」そしてそして、次なる太一くんの「貝殻節」。
これが、よすぎた。
もう一回見たいです。
昨日の「BeSIDE」の配信で、この踊りをもう一度見たいと言っていた方がいて、太一くんは「渋いですね」とおっしゃってましたが、本当に痺れましたから。そして、何より美しい。
見るからに麗しい女形での舞はもちろんですが、この「貝殻節」のように、それこそ渋くシンプルな色彩のお衣装と、民謡のような楽曲で舞われると、太一くんの所作や手足の隅々まで宿った美しさが際立って、本当に惚れ惚れするのです。
本当に、この曲は素晴らしかった。
もう一度見たい。大事なことなので何回でも言わせてください!
そして次なるは、ゆっくんの「乱の舟唄」。初日の昼の部で見た、片肌脱いで、のヤツです。初見の時は、あまりに近すぎてドキドキしっぱなしだったのですが、この時はひな壇のお席だったので、ちょっと離れたところから全体のダイナミズムを味わうことができました。この兄弟、本当に空気を塗り変えますよねぇ。
で。ほっとさせてくれる(笑)舞姫ブラザーズ?による「絶体絶命」、陽之介座長の
「朝花」を経て、早乙女兄弟による「竹とんぼ」。この時に、思わぬハプニングがありまして。曲が始まる直前に、私の前の席の方が席を立たれたのです。きっと、一回きりの観劇で、しかもご予定があったのでしょう。曲が流れ出す中、急いで出口に行き着いた時に、出てきた太一くんと鉢合わせ。客席からは笑いが起きてしまいましたが、太一くんは道を譲り、悠然と手を振って、その方を見送ってました。
あの方、びっくりされたでしょうねー!!!

間近に太一くんを見てドキドキしたに違いないです!
この回では陽ちゃんの遺影は登場せず。
ゆっくんの鬘は短髪になってました。
竹とんぼは相変わらず苦手な二人。この回でも太一くんが飛ばすのは壊れてたな〜。
その後は翔太郎総座長による「愛しき大地」そして好太郎座長による「冬隣」でラストショーの「決闘!高田馬場」へ。

 

これで見納めと、カーテンコールでの早乙女兄弟を目に焼き付けて、後ろ髪を引かれながらも木馬館を後にしたのです。

一緒に帰った友人とは「ここまで3回同じ感じだったから、きっと最後もそんなに変わらないよね」と、自分たちを納得させながら帰ったのですが…。

 

帰宅して、X見たらもう。

何が起きた!!!???っていうくらいの興奮の渦じゃないですか。

 

やっぱり、夜の男だった…

そして今回も見られなかった_| ̄|○

 

第一部の舞踊では、これまでずっと女形を貫いてきたラストの2曲「曼殊沙華」~「百花繚乱」を立ち姿で。(ゆっくんは「桃色吐息」だったそうです)

第二部では、なんとこれまで1曲だけだった枠が2曲に増えていて、それがこともあろうに「BURN」で、こともあろうに客席に降りて、会場が喜びの阿鼻叫喚に包まれたとか。そして続く2曲目は「夢物語」だったとか。

私にとっては、そのお姿と光景自体が夢物語となってしまっただよ(T_T)

 

その事実が伝える破壊力よ。

たった4曲で夜も眠れず。

私の泰平は無残にも砕け散りました。

 

小さな劇場でしか見られないことの数々は本当に尊くて、だからこそ手に入らないチケットは悔やまれて。

 

正直、しばらく立ち直れなくってさ。

このブログも、途中まで書いていたことが全部色褪せてしまったように思えてしまってさ。

 

だけど、その時のことを書いてくださっている皆さんの興奮がめちゃくちゃ伝わってくるじゃないですか。まるでその光景が目の前に見えるようじゃないですか。

ああ、なんか、すごいなぁって。

 

見られなかったショックが大きかった分、自分が見たことのありがたさと貴重さに気づいたわけでございました。

わたしゃ、なんて贅沢な我儘を言っておるのかと。

私は私の見てきたことを心から楽しんできたじゃないかと。

それを私も書かなきゃいかんと。

 

そんなわけで、今回は振り出しには戻りません。

 

劇団舞姫さま、そして総座長葵翔太郎さま、この度は本当におめでとうございました。

そして、貴重な機会を作ってくださったご関係者の皆様、本当に本当にありがとうございました!

 

太一くんのYoutubeでこの木馬館の模様が紹介されるらしいので、それが待ち遠しい今日この頃です。

 

それでは、また!