岐阜に初上陸して参りました(≧∇≦)
夢にまで見た憧れの葵劇場。
初の参戦は、理由あって日帰り、しかもお芝居までとなってしまいましたが、もとはといえば7日からの予定であったわけで。
ワタクシ的前夜祭と割り切って、存分に楽しませていただきました。

初めてお目にかかれる方もたくさんいらっしゃいましたし、嬉しく楽しい一日でした。
お会いできた皆様、本当にありがとうございました。

というわけで、必殺主婦のとんぼ返りを果たした昨日に引き続き、三たび新幹線に乗り込んだところで、第一部、第二部のみではございますが、昨日のことを振り返ってみたいと思います。

まず、葵劇場の入り口に到着しますとこんな看板がお出迎え!
{3CE7165C-7182-40D3-9036-483630403D2D:01}



わお!初めて観る外題です。
この日の私のタイムリミットは20時10分。迎えのタクシーを手配して、時間がきたら電話がくることになっていました。
どうか最後まで見られますようにと祈りながら劇場の中へ。
ほどなく始まった第一部の舞踊は、
『風流深川唄』
{D407E225-48AA-45B9-B667-4BFD1DE95CF8:01}



この日のために、〝甘えて損はない″アマゾン物理さんから翌日配送送料無料で取り寄せた新品のデジカメと悪戦苦闘。
う、日付けはいっちゃった!
更になかなかピントが合いませぬ(/ _ ; )
と、思ったら、モードが接写モードになっていたことに気づいて、そりゃ無理だわ、と納得。
しかしながら、さすがは太一さま。
どんなにピントがぼけていても、その美しさに遜色がない!よーく目を凝らしてピントを合わせると、どれもこれも完璧なおすがた、そして華のかんばせ!!!

{03643EA7-548D-4CB7-98B5-05786B1065BF:01}


嗚呼。
ピントさえあっていれば。・゜・(ノД`)・゜・。

続いて、同じお着物のまま、
『艶姿恋絵巻』
{6500323F-816F-4211-B19D-7E8A2C824CCA:01}


影さえもが美しい…。

そして、無念の極みがこれ!
{BFEF63A0-8E6D-4F85-915D-377501C1B2C6:01}


ピントなんとかならんか~_| ̄|○
この表情、欲しかったなぁ…。

というわけで、その後に続いたゆっくんのソロもボケボケすぎて掲載には耐えられませぬ、ごめんなさい。

ただ…。
試行錯誤ののち、ようやくピントの合う距離を見つけましてですね、続く

『もらいなき』で、奇跡のワンショットを刻むことができました(≧∇≦)

{57B48A55-38DD-4975-9B4B-C4888C550864:01}


んー。綺麗です。

ほんとに、こうして見ると、無駄なところが一切ない!そのまま絵画のような立ち姿なんですよね。
あたまのてっぺんからつま先まで完璧!
シャッターを押しているときは夢中ですから。
このワンショットがカメラに収められていたのを発見した時は、震えましたw

それからもいっちょ。
{A8E646F1-D112-449D-8870-CCADA5D027D8:01}
これもなー、ピンがもっとシャープだったら!

おのれ、接写モードめ。←いや、お前が悪い。

と、いうわけで、その後も劇団朱雀の皆さんによる群舞を交えた、座長と太一くんの相舞踊がありました!

この曲、なんていう曲だったんでしょう。
『蒼伝説』を彷彿とさせる振り付けがありました。美しかったー☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
{C021A08E-170D-4859-8084-05B299FCD58F:01}



{CAF0891A-64A4-40DF-B4C1-11AB7189BC64:01}


{82ED578A-7AC0-48BB-9A95-914BA38D91FD:01}



{6D99731A-B39E-403D-B0BA-2DBE34C4217E:01}


さてさて、そして。
お芝居は初めて見る『清水の小政』。
そう、あの、『森の石松~閻魔堂の最期』や、『次郎長旅日記』で、〝山椒は小粒でぴりりと辛い″と称される、あの小政のお話です。

幕が開きますと、お茶屋さん。店から出てきた創さんや祐也くんたち、笹屋の若衆が、呑み代を踏み倒そうと、お茶屋から追いかけてきた看板娘のなおちゃんを、やんわりと脅して去ります。

その後、入れ替わるように現れたのは、同じく笹屋の代頭の政吉(太一くん)。三下の三吉(トミーさん)を連れて茶屋に寄り、そこで、なおちゃんにそれとなく笹屋の評判を聞いてみますと、なおちゃんの口からは、先ほどの若い衆の悪業がずらりずらり。
「それでは親分の名に傷がつく」と頼みますが、なおちゃん、なかなか首を縦には振りません。
そこで政吉さん、
「そうか。トンビも餌を見なけりゃ廻らねえって聞くしな。」
と、金子を渡して口止めします。

そこへ現れたのが、奈々さんとあゆちゃんの二人姉妹。←美人姉妹♡

あゆちゃん演じる妹が、持病の癪で苦しむところに出くわした三ちゃんが、奥へ行っていた政吉の兄貴を呼び、政吉は妹を一家で開放するから、と、姉に馴染みの医者を教えて、薬を貰ってから一家へ来るようにと伝えます。

ところが、姉さん、どこかでお金を落としてしまったんですね。医者の戸を叩いてからそのことに気づき、引き返す道すがら途方にくれる姉。しかし妹を助けたい…その一心で、盗みを働いてしまいます。
その相手というのが、同じお茶屋で一献くつろいでいた清水の小政(友貴くん)。

小政が傍に置いた財布を盗んで、しかしすぐにばれてしまう姉。
そこで事情を説明すると、小政は気持ちを汲んでくれ、さらに薬代にと、大枚なお金を渡すのでした。

「ありがとうございます。お名前は…?」
と、尋ねられて、ゆっくんが名乗ろうとしたその時です。
「ぶぇっくしょい!」
と、盛大なくしゃみが会場中に轟きましてw
その時のゆっくんの顔ったら!( ´艸`)
可愛かったですね。
ちなみに、そのくしゃみの主は、私の前に座っていたおいちゃんで、ゆっくんが「はいっ!?」って顔でこっちを見たとき、ばっちり視線をいただきました。
ごっつぁんでした。

で、姉を見送り、お茶屋を去ろうとした小政。
お代を聞いて
「安いなぁ」
と、喜びながら財布を開きますが、中はすっからかん。この時に、お金がないことをごまかしながら
「や…安いなぁ」
と、冷や汗をかく小政も可愛かったです。

石松といい、小政といい、気前がよすぎるんですかね。
あ、そうそう。
美人姉妹の姉さんたが盗みを働く直前に、小政となおちゃんのやりとりもありまして。
訳あってこの土地に来た小政は、笹屋の評判をなおちゃんに尋ねます。
でも、直前に政吉から口止め料をもらっちゃった手前、なかなか口を割りません。
そこで小政。
「トンビも餌を見なけりゃ廻らねえって聞くしな。」
って、政吉と同じセリフ。
太一くんとゆっくんが、以前にも増して似てきたので、兄弟して同じセリフを言うのを見て、なんだかくすぐったいような気持ちがしてしまうのでした( ´艸`)

さてさて。
一方、美人姉妹の妹を奥の部屋に休ませた政吉と三ちゃん。
すると、小政が訪ねてきます。最初に接客するのはトミーさんなんですが、仁義を切る小政のやることなすことがわからないw
どのお話に出てくる三ちゃんも、やっぱりちょっと足りない、可愛いキャラなんですね。
トミーさんの三ちゃんも、えらい可愛らしかったです。
途方に暮れて政吉の兄貴を読んで、今度は政吉と小政の仁義合戦。
これも、テンポよくて面白かったです。
一家のこと、そして親分のことを大事に思う政吉は、まずは小政に親分は留守だと告げ、訪ねてきたわけを尋ねます。
すると、小政は、先だって鳥羽で次郎長親分が笹屋の親分に貸した金を返してもらいに来たと告げます。
了解した、必ず親分に伝えると約束し、小政を旅人部屋で休ませてやる政吉。
そして政吉は三ちゃんに、奥で寝ている親分を起こして来るように命じますが、このくだりがまた可愛かったです。

親分はね、寝起きが悪いんですって。
起こしに行く三ちゃんが、いつも殴られちゃう。
だから嫌だとだだをこねる三ちゃんは、自分の組みの親分のことを「親分さん」って言っちゃうんですね。
それを政吉が
「親分さんじゃねえ。親分だ。」
と、何度もたしなめたり、
「アニキが起こせばいいじゃないですか」 
と言い出す三ちゃんと

政「俺はアニキだよな?お前は三下だ。どっちが偉い?」 
三「三下。」
政吉さん、三ちゃんににじりより睨みを利かす。 
で、再び
政「俺はアニキだよな?お前は三下だ。どっちが偉い?」 
三「三下。」
で、政吉さん、三ちゃんのおでこをべしっ!

というやりとりがありましたw

最終的に
「お前の起こし方が悪いんじゃねえのか?もっと親分の気に障らないように起こしてみろ」
とたしなめられて、奥にひっこむ三ちゃんの、ささやき声だけが聞こえてきます。それを、舞台中央で、聞くともなく聞いている政吉さん。

三「親分さん…」
政「だから親分だって」
三「朝ですよ…」
政「朝じゃねえけどな」
三「ほらほら、起きてくださいな」
政「なんかイライラしてきた!」

みたいなw

でも、政吉さんはいい人なんです。

で、やっぱり三ちゃんがいつものように親分を起こしてしまい、怒号をあげながら起きてくる親分(座長)。
親分をわざわざ起こしたのは、こういうわけで小政が訪ねてきたからだと、親分に訳を話す政吉。
そして、相手は清水の次郎長。笹屋の親分の評判に傷をつけないためにも金は返すべきだと箴言します。
親分も、根は悪い人ではないようで、政吉がそこまで言うのならと、一度は納得。
ところが、そこへ話を聞いていた創さんが現れて、親分をそそのかします。
小政を祭りにおびきだし、ばらしてしまえば金を返さずに済むだろうというのです。

まんまとその甘言に乗ってしまう笹屋の親分。
やんわりと小政の長ドスを取り上げ、祭りに送り出します。
そこへ、入れ替わりに訪ねてきた美人姉妹の姉。彼女は、なんと護身用のピストルを持っていました。
親分を、よからぬ考えが支配します。

妹を世話した礼に、祭りに出かけた、とある人物を撃ってくれというのです。
断る姉。しかし、事実上、妹は人質同然です。
お前が逆らうなら今後この界隈の医者はお前の妹を診ないようにすることもできるとおどされ、泣く泣く、笹屋のいうことに従う姉。
しかし、彼女の狙った弾は小政をかすめたに過ぎず、またしても小政にわけを話して聞かせることに。

事情を知った小政に、笹屋の追っ手が襲いかかります。この時、素手の小政の立ち回りはかっこよかったですね。
そして、そこに現れたのが三ちゃん。
三ちゃんは、小政のドスが取り上げられているのを知った政吉から、小政にそれを届けるようにと言いつけられていたのです。

そして、自らも親分を追いかける政吉。
「親分、俺がいくまで、めったなことはしねえでくれ!」

祈るような声でそういった政吉。
駆けつけると、そこではあらかたの勝負がつき、小政と親分の一騎打ちになっていました。

割って入る政吉。
引かない両者。
そこで、政吉は
「ならば」
と、長ドスを自分の腹に突き刺します。
この時の太一くんの演技が素晴らしかったです!

昔はかたぎのひとたちからも慕われていた親分に、本当の心を取り戻して欲しい一心の政吉。

その真心は親分に通じ、小政に金を返してやれと紙入れを政吉に渡す親分。

震える手で小政に金を渡す政吉。

しかし、その正義とひきかえに、政吉の命は尽きてしまうのでした…。

と、いうところで、幕。
そして私もタイムアウト。

口上に後ろ髪を引かれつつ、劇場をあとにいたしましたとさ。


さあて、今日ももうすぐ幕が開きます!
行って参ります*\(^o^)/*