ショタコンの由来がおもしろかったので | 透chオフィシャルブログ「読んでたもれ!」Powered by Ameba

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正太郎コンプレックス(しょうたろうこんぷれっくす)とは、少年を対象に抱く愛情・執着のことである。また、そのような愛情・執着を持つ者のことを指す造語。略語であるショタコン(Shotacon)やショタのほうが一般的に広く知られている。

日本国内のオタク文化の中で、1990年代半ば頃から広く使用されるようになった造語で、当初使われていた意味からは、様々な変遷を遂げている。少年に対して抱く愛情、および愛情を抱く者という以外では、明確な定義はされていない。狭義では漫画やアニメなどに登場するいわゆる「2次元」キャラクターに愛情を抱く者を指すが、広義として「3次元」の実在する少年に愛情を抱く者を指す場合もある(後者は「少年愛者」とも呼ばれる)。なお類似語であるボーイズラブややおいとは対象人物の年齢層が異なるので同一に扱わないことが多い。

1981年、アニメ雑誌『ふぁんろーど』(現『ファンロード』)の編集長イニシャルビスケットのKが読者からの質問に答えるコーナーで、「美少女好きはロリコンと呼ばれるが、では美少年好きは何と呼ぶのか?」という内容の問いに対し、半ズボンの似合う少年の代表として『鉄人28号』の主人公・金田正太郎の名を挙げ、そこから名を取って「ショウタロー・コンプレックス」と回答したのが始まりである。
イニシャルビスケットのKは、『アニメック』編集長の小牧雅伸との会話中、小牧が少年の代表例として「金田正太郎」を挙げたことからこの用語を思いついた。このことは小牧雅伸が証言している。
当時放映中だった『太陽の使者 鉄人28号』(日本テレビ系 1980~81年放映)の主人公・金田正太郎から取ったというのは誤りである。イニシャルビスケットのKと小牧雅伸が「半ズボンの似合う少年」としてイメージしたのは、漫画原作やアニメ第1作、あるいは実写TVドラマの金田正太郎であり、『太陽の使者』の金田正太郎ではない[1]。
このコーナーは真面目に回答する場合もあれば適当に返すこともあった。イニシャルビスケットのKは懐疑的な表現でコメントを寄せていたが、他に適当な呼び方が無かったこともあり、いつのまにか「ショタコン」は少年愛者を指す言葉として広く定着していった。「ショタコン」という言葉を使う者の多くは、鉄人28号の金田正太郎の事を直接は知らないであろうと思われるが、それについてイニシャルビスケットのKは「ロリコンという言葉を使う者の多くが、語源となったウラジーミル・ナボコフの小説の『ロリータ』を知らないのと同様であり、問題はない」と述べている。