現地司令官ムハンマド・リースの証言による。 乗っていたジープを銃撃されたカダフィは排水管に逃げ込んだ。 さらに銃撃されたためAK-47など銃を手に外に出てきたところを、兵士に肩と脚を撃たれ死亡した。



リビアからの情報によると、首都トリポリで20日夜から21日朝にかけ、銃撃戦と見られる銃声が響いた。カダフィ政権軍と反体制派との間で本格的な戦闘が始まりつつある模様だ。反体制派が首都の一部を掌握したとの情報も流れ、一進一退の攻防が続いてきたリビア情勢は、首都決戦に向けて緊迫している。

2月に激しい反体制デモが起きた東部タジュラ地区などで銃声が響いたという。北大西洋条約機構(NATO)軍も21日、最高指導者カダフィ大佐の住居があるバーブ・アジジヤ地区を空爆した。


反体制派は、今回の進攻作戦を、「海の花嫁」というトリポリの別名から「人魚作戦」と名付け、「カダフィを包囲するまで続ける」としている。


反体制派は政権軍31人を殺害、約40人を捕虜にしたとしている。反体制派は、トリポリの東約170キロのミスラタから船で戦闘員を首都入りさせたという。


反体制派の代表組織、国民評議会のアブドルジャリル議長は20日、「カダフィ体制の終わりは非常に近い」と述べた。


大佐の次男のセイフルイスラム氏も21日未明、国営テレビで「我々は白旗を揚げて国を去りはしない」と述べ、徹底抗戦を呼びかけた。


カダフィ政権のイブラヒム報道官は21日、「NATOが市民を空爆し、反乱軍に武器を与えた。反乱軍は虐殺を行っている」と批判。「トリポリは多くの兵士に守られており、安全だ。我々は和平を協議する用意がある」と述べた。