いま受験のシーズンなので、頑張っている学生の方、同じくらい心配している親御さん、皆様大変な時期だと思います。本当にご苦労様です。良い春が迎えられることを祈念しております。
色々な患者様と話していると、最近物忘れが~とお話をいただくことがあります。現代医学の側面からみると、脳の機能など色々な面から記憶力を鍛える方法など情報があります。ですので今回は東洋医学の側面から記憶についてどう考えられているのかをお話しします。
東洋医学では記憶には五蔵の「脾(ひ)」と「心(しん)」が連携をとって覚えるとされています。
脾は胃腸の働きをつかさどるシステム系ですが、脾がまずは記憶を留めます。短期記憶のようなイメージですね。脾が弱っている人は、記憶を留める力が弱くなり、すぐに忘れるということが出やすくなります。
脾が弱っているシグナルとしては、胃腸が弱くなっている人が多く、食後にぼーっとしたり、お昼から眠くなったりする人が多いです。
次に心ですが、心は脾から記憶を留めたという反応を受けて、その記憶を長期に記憶します。ご年配の方が昔のことをしっかり覚えているというのは、心に記憶が刻まれているからですね。
心が弱っていると、精神薄弱になり、メンタルが不安定になったり、もっと弱ると恍惚の人といって、外界の刺激に反応せず、ぼーっとしたような状態になります。ご年配でも認知症がすすんで、ぼーっとしてしまうと昔のことでも思い出せなくなっていくのはこの心の弱りだと東洋医学では考えます。
基本的に活動している人は脾をしっかりさせることが、記憶力の良さに繋がると考えますので、胃腸を元気にするところから始めます。特に食養の分野でいえば、牡蠣は脾を丈夫にすると考えられていますが、現代医学でも短期記憶に関係する脳の海馬には、牡蠣などに含まれる亜鉛が重要な栄養素としての働きがあることが解っています。
また食後に眠くなるという人は、胃腸が弱っていますが、その時に脛の内側の骨際を軽くもんでみてください。硬くなっていて強ばっている人は、軽くもんで和らげてあげると、お腹が少し動いて眠気が楽になります。
胃腸も脳も元気に毎日を過ごしていきましょう!
