冬期は雪に覆われてしまう岐阜県郡上市 石徹白(いとしろ)

 

白山信仰登山の岐阜県側の経路[美濃禅定道]にある拠点の一つ、白山中居神社(はくさんちゅうきょじんじゃ)

 

樹齢数百年の杉の巨木、前を流れる清流の宮川、背後のブナ原生林、周辺の森や滝などがあり、とても良い感じの自然探索のエリアになっている。

 

石徹白へは比較的大きな道があり、岐阜県側から峠を越えて行けるが、今回は福井県側の石徹白川沿いに沿った道を通る。

 

石徹白川

 

こちらの道は狭いが、新緑の映える石徹白川沿いは清々しく心地よい。

 

ゆっくりと走っても、岐阜県側から行くよりも1時間以上早く到着。

 

白山中居神社 

 

鳥居をくぐると杉の大木

 

 

 

 

杉の大木のあいだを通り抜けると、宮川を渡る橋があり、橋を渡ったところに本殿がある。

 


 

境内、本殿、拝殿

 

磐境

 

本殿

 

人が少ないので、宮川のせせらぎを聞きながらゆっくりと散策できる。

 

背後の山を少し登ると、樹齢数百年の「浄安杉」と呼ばれる杉があるが、今回はそこには行かずに、滝のほうへ向かう。

 

神社から宮川の上流に向かって10分ほど歩いて、長走の滝に到着。

 

 

長走(ながばしり)の滝

 

 

垂直では無く、斜めに走っている滝で、滝というより急流という感じ。

 

流れが落ちる淵の周辺は、少し開けた岩場になっていて、良い感じの空間になっている。

 

ここは何度か来たことがあり、今回はさらに上流のほうに滝があるみたいなので、そこに向かう。

 

長走の滝から15分ほど歩いたところにあるらしいので、その辺りまで林道をゆっくりと歩いて行く。

 

道からは滝は見えず、斜面を下りていった所にあるらしいが、案内標識などは一切無く、また斜面の降り口があるトレイルもほとんどわからない。

 

滝を紹介していたブログに、下りる場所のことが少し書かれていたので、それを頼りにチェックして、多分ここだろうという場所を下りてみる。

 

滝へ向かう道のポイント

 

最初はけもの道のような道があるが、すぐに藪や笹に覆われてしまっていて、道がわかりにくくなっている。

 

滝がありそうな方向に向かって藪をかき分けながら少し進むと、滝が見えてきた。

 

鳩塩の滝

 

鳩塩(はつしお)の滝、落差15m。

 

林道から近いにも関わらす、ほとんど人が来ない場所なので、秘境的な感じ。

 

大きな滝ではないが、水がとても澄んでいて、川や滝の音や鳥の声だけが響いている。

 

滝の下まで行けないかと、藪の道にもどって歩いてみたところ、真下には行けず上のほうにしか行けないようで、久しぶりに藪漕ぎして歩いていたら、うっかり蛇ヘビを踏んづけそうになった😅

 

滝の上部から

 

 

滝から神社までもどり、帰りは岐阜県側の峠を越えて戻ることに。

 

帰る途中に結構大きな滝「阿弥陀ヶ滝」があるので、そこにちょっと寄り道。

 

 

由緒

 

 

 

一番近い駐車場から遊歩道があり、新緑の中を歩いて行くと10分ほどで滝のところに到着。

 

阿弥陀ヶ滝

 

阿弥陀ヶ滝。落差60m。日本の滝100選に指定されていて、さすがに迫力がある。

 

大きな滝は、滝だけでなく、スケールの大きな周囲の岩壁による場の空間によって独特な圧倒感がある。

 

このときは雨が降ってきていて、時間も夕方だったので、ほとんど人がおらず雨の中をゆっくりと散策した。

 

復路の遊歩道からの渓流