太極拳歴が長い私ですが、以前の私はというと
今から考えるとラジオ体操に近い位置づけの太極拳を
行っていたと思います。
以前ついていた先生は、さほど難しいことも言わず、
ただ套路の順番をこなしていくようなだけで、
何かのアドバイスがあるとしてもほとんど言葉ではなく、
単に形を修正してくれるような感じでした。
ある事情により今から7〜8年前に先生が変わって、
twitterをするようになって他の伝統拳の人たちと交流
するようになって、色々な言葉で教えてもらっている
人達がいるのがよくわかりました。
今の先生は、勁力を中心に教えてくれることが多く、
身体で覚えるような感じの教え方です。それでも
最初の先生より言葉も使って教えてくれますが、
時々、わかりにくいこともあります。
教室が変わってよく聞いたのが、”力を抜く”。
そんな時、twitterの太極拳カテのツイートを巡って
いると”太極拳はでんでん太鼓のように”と教わった
方がいてそれを読んでコトンと腑に落ちたように感じ
ました。
この言葉、太極拳の世界ではよく使われている
言葉のようですが、私がそれまでやってきた中で
は聞くことがなかったので、新鮮味を感じました。
これが、先生のいう
”力を抜く”に繋がるのだと感じたのです。
一番わかりやすい例が搂膝拗歩(ロウシアオブ)の
膝を払う側の手ですね。当然、この時の耳横の手も
同じなのですが、わかりやすいのが膝を払う手です。
この時のコツとしては上記のでんでん太鼓にもあるよ
うに、脇を詰めないで力が入らない程度に脇にゆとり
を持たせます。そしてクワを緩め、体軸を回していくと
自然に手は動いてゆくと思います。まさに”太極拳は
でんでん太鼓”と言われるはずだと納得しました。
でんでん太鼓は軸の動きを中心として動くので、
まず軸を動かすとだんだんと外に力が伝わってゆきま
す。つまりは、軸に近いところから動いてゆくのです。
決して先端から動くことはないですよね。これをわかり
やすく体現できるのは、起勢の時です。起勢で身体を
沈める時、まずクワを緩めてから肩→肘→手と緩めて
ゆく(この時、呼吸をうまく利用するとうまくゆく)と習うと
思います。体軸に近い所から、緩めてゆくのです。
でんでん太鼓と全く同じ順番です。
これを手を先行してやってしまうと、そのあと、肘も肩も
緩まなくなってしまいます。脚も同じですね。
クワ→膝→足首という順序になりますね。
わかりやすい所を抜粋してみたけど、どの型でも当て
はまると思います。(特に手に関しては)このルールに
気づくと弓歩動作などで定式に決まってからも余韻で手
はもう少し動くことに気づきます。(普通の人には気にな
らない程度の誤差ですが・・・)
決して動作は脚と手が同時に決まるわけはないです。
最後に力みやすい人は、套路を行う前に、頭の中で、
でんでん太鼓になったつもりで、でんでん太鼓のように
体を振って手を振って動いてみてください。すでに取り
入れている教室もあるかと思いますが、結構うまく力が
抜けることがあります。
力む癖のある方は、一度、試してみてくださ~い![]()
*こちらはあくまでも練習過程にある者の主観でありますので、
決して正しいものとは限りません。
その点についてはご了承をお願い致します。
