医師が診察を行い、各種の検査によって、更年期ために辛い症状が出ていて、
かつ「日常の生活に支障がある」と判断された場合、医学的治療が行われます。

その多くは、HRT(Hormone Replacement Therapy)と呼ばれるものです。
日本語では「ホルモン補充療法」と言います。

簡単に言うと、更年期の症状はエストロゲンの不足によって引き起こされるので、
不足している分を補ってあげましょう、ということです。
(ただし、エストロゲンだけを補うとは限りません)

一生の間で分泌される性ホルモンは、わずかティースプーン1杯程度と言われます。
つまり、体の中で不足している、というのは、1滴にも満たない程度の量です。
たったそれだけのホルモンで体調が変化するなんて・・・目と思いますよね。

ホルモンとは、もともと、微量で生体に影響を与える物質と定義されています。
ですから微量で当然なんですよあせる

更年期特有の症状だけではなく、骨粗鬆症や高血圧・高脂血症も防いでくれます。
これは以前もご説明したように、エストロゲンにそういう作用があるからです。
また、当然、肌や髪も若々しく美しく保ってくれます。

これだけ聞くと魔法のように素晴らしい治療に思えますよねキラキラ

もちろん、マイナス面もあります。
エストロゲンだけでは子宮体がんリスクが高まる可能性があります。
一方、プロゲステロンの併用の場合には出血があることもあります。
また、ホルモンの変動に連動するタイプの偏頭痛のあった人はこれが続きますし、
PMS(月経前緊張症)のような症状が出続けてしまったりすることもあります。
他にも、子宮筋腫や子宮内膜症を持っている人は悪化してしまうこともあります。

ある調査では、HRTの治療を受け、その治療効果に満足している、という人は、
80%程度だった、とされていました。なかには、不満だった人もいます。
また、最も効果があったと回答された症状は圧倒的に「ホットフラッシュ」でした。

こういった点を考え合わせて、この治療を受けるかどうかを決定しましょう。

お医者さんが勧めるから、となんとなく治療を受けるべきではありませんし、
また、自分で辛いから試したいと思うなら、進んで医師に相談しましょう。
試してみて合わないようなら止めてもいいことですし。

いずれにしろ、自分でよく考えて、治療の方針を決めていく必要があります。
もういい大人なのですから。

そして、なんでも自分で決断して物事を進めていく、その癖をつけることが、
この時期の女性には最も大切なことなのです。
更年期とは、そのために与えられた機会なのです。
大切にしましょう。