小学生の頃、きよみちゃん(仮名)という名のクラスメイトがいました。
彼女ははっきりした顔立ちの美人で、いつも可愛い服を着ていました。
少し色の薄い髪をきれいにカールしてリボンをつけていました。
今思い出しても、かなりの美少女でした。
そして、性格がややキツいのです。
「大草原の小さな家」のネリーみたいな、美人で我侭でちょっと意地悪な雰囲気の子でした。
そういう子でしたから、小さな私は、「おうちがお金持ちなんだ」と信じていました
テレビやマンガで見るお金持ちのお嬢様イメージにぴったりだったのと、
毎日汚して帰ってくる低学年の子に、きれいで可愛いお洋服を着せていたのですから。
きよみちゃんとは、それほど仲良しではなかったはずなのですが、
2回だけ遊ぶ約束をしたことがあります。
1回目は、一度帰ったあと学校の近くで待ち合わせをしました。
私は学校からすぐのところに住んでいたので、10分ほどで学校まで引き返せましたが、
きよみちゃんの家は遠いそうで、1時間ほど後になる、と言われました。
そこで1時間ほど待ってから家を出たのですが、きよみちゃんはいつまでも来ません。
学校の近くだったので校庭の遊具で遊んだりして待ちましたが、来ません。
どれくらい待ったのでしょうか、日が暮れてきたので帰ったことを覚えています
翌日、きよみちゃんに「待ってたけど・・・」と言うと
「ごめんね、お父さんが帰ってきたから出かけられなくなっちゃったの・・・」と言われました。
お父さんが帰ってくるとどうして遊びにいけないのか、私にはわかりませんでしたが、
納得しないわけにもいきませんでした
2回目は、なぜかきよみちゃんの家で遊ぶという約束でした。
このときは待ち合わせ場所できちんと落ち合うことができて、彼女の家へ向かいました。
私の勝手なイメージの中では、きよみちゃんの家はお城のような洋館になっていたので、
とてもわくわくしていたと思います
きよみちゃんは曲がり角である家を指差して、「あれがわたしのうち」と言いました。
イメージとは全然違う、ごく普通の、いえ、むしろ古くさい、木造の2階建でした。
がっかりしたのは間違いないのですが・・・
それよりも、その家から漂ってくる、ただならぬ気配に怯えました
うまく説明することができませんが、妙に怖い廃屋ってありませんか
そんな印象を受けたのです。
きよみちゃんは「お父さんがおうちにいないか見てくる。まってて」と言い残して
家に入っていきました。
どうしてお父さんがいないか見る必要があるのか、それもよくわかりませんでしたが、
漠然とした不安に包まれて立ち尽くしていました・・・。
そして、きよみちゃんが「お父さんいなかったから。あがって」と言いに戻ってきたとき、
私は「ごめんねきよみちゃん。今日お母さんのおてつだいするんだったのわすれてた」
と嘘をついて・・・、逃げ帰りました。
中学生になる前に、きよみちゃんはお母さんの実家のある、遠い町に引越していきました。
あとから聞いた噂では、お父さんはお母さんを殴る人だった、ということでした。
きよみちゃんがお父さんに殴られていたかどうかはわかりません。
あんなにきれいで可愛い娘を殴るなんて、とても信じられません。
でも、「お父さんがいると・・・」と言っていた理由は、それでわかった気がしました。
彼女ははっきりした顔立ちの美人で、いつも可愛い服を着ていました。
少し色の薄い髪をきれいにカールしてリボンをつけていました。
今思い出しても、かなりの美少女でした。
そして、性格がややキツいのです。
「大草原の小さな家」のネリーみたいな、美人で我侭でちょっと意地悪な雰囲気の子でした。
そういう子でしたから、小さな私は、「おうちがお金持ちなんだ」と信じていました

テレビやマンガで見るお金持ちのお嬢様イメージにぴったりだったのと、
毎日汚して帰ってくる低学年の子に、きれいで可愛いお洋服を着せていたのですから。
きよみちゃんとは、それほど仲良しではなかったはずなのですが、
2回だけ遊ぶ約束をしたことがあります。
1回目は、一度帰ったあと学校の近くで待ち合わせをしました。
私は学校からすぐのところに住んでいたので、10分ほどで学校まで引き返せましたが、
きよみちゃんの家は遠いそうで、1時間ほど後になる、と言われました。
そこで1時間ほど待ってから家を出たのですが、きよみちゃんはいつまでも来ません。
学校の近くだったので校庭の遊具で遊んだりして待ちましたが、来ません。
どれくらい待ったのでしょうか、日が暮れてきたので帰ったことを覚えています

翌日、きよみちゃんに「待ってたけど・・・」と言うと
「ごめんね、お父さんが帰ってきたから出かけられなくなっちゃったの・・・」と言われました。
お父さんが帰ってくるとどうして遊びにいけないのか、私にはわかりませんでしたが、
納得しないわけにもいきませんでした

2回目は、なぜかきよみちゃんの家で遊ぶという約束でした。
このときは待ち合わせ場所できちんと落ち合うことができて、彼女の家へ向かいました。
私の勝手なイメージの中では、きよみちゃんの家はお城のような洋館になっていたので、
とてもわくわくしていたと思います

きよみちゃんは曲がり角である家を指差して、「あれがわたしのうち」と言いました。
イメージとは全然違う、ごく普通の、いえ、むしろ古くさい、木造の2階建でした。
がっかりしたのは間違いないのですが・・・

それよりも、その家から漂ってくる、ただならぬ気配に怯えました

うまく説明することができませんが、妙に怖い廃屋ってありませんか

そんな印象を受けたのです。
きよみちゃんは「お父さんがおうちにいないか見てくる。まってて」と言い残して
家に入っていきました。
どうしてお父さんがいないか見る必要があるのか、それもよくわかりませんでしたが、
漠然とした不安に包まれて立ち尽くしていました・・・。
そして、きよみちゃんが「お父さんいなかったから。あがって」と言いに戻ってきたとき、
私は「ごめんねきよみちゃん。今日お母さんのおてつだいするんだったのわすれてた」
と嘘をついて・・・、逃げ帰りました。
中学生になる前に、きよみちゃんはお母さんの実家のある、遠い町に引越していきました。
あとから聞いた噂では、お父さんはお母さんを殴る人だった、ということでした。
きよみちゃんがお父さんに殴られていたかどうかはわかりません。
あんなにきれいで可愛い娘を殴るなんて、とても信じられません。
でも、「お父さんがいると・・・」と言っていた理由は、それでわかった気がしました。