〈いのちの賛歌 心に刻む一節〉     テーマ:生死と向き合う  抜粋 | 優緋のブログ 別館

優緋のブログ 別館

2023.11.2
長年使用していたHNを変えました。

2022.10.2?
突然、
元宝塚星組男役スターの
七海ひろきさんのファンになりました。

誰かのファンになる時、
なぜかいつも突然なんです…

🌸 御文
妙とは蘇生の義なり。
蘇生と申すは、
よみがえる義なり
(法華経題目抄、新541・全947)

🌼 通解

妙とは蘇生の意味である。
蘇生とは、
よみがえるということである。

🌟 生きる意味を見いだす
家族を失う悲哀の淵で

✨ 平尾純子さん(67)
結婚7年目の1992年(平成4年)秋、
妊娠が分かった。
喜びもつかの間、
翌年の出産の日、
子どもは産声を上げなかった。
夫の手を握り、
一晩中、泣いた。
✨ 流産を繰り返して、
ようやく授かった子だった
30歳で結婚。
夫の失業も
夫婦で祈りを合わせて乗り越え、
夫は再就職を果たした。
妊娠が判明したのは、
そうした時だった。
✨ 出産前の検査で、
医師から
「胎児の肺に水がたまっている」と言われた
頭の中が真っ白になった。
大学病院で出産。
生まれたばかりのわが子は、
顔を見ることもできず、
数時間後、亡くなった
✨ あの時のつらさは、
どう表現したらいいのか…
一緒に泣いてくれる夫の存在が、
心の支えになった。
✨ 2年後、
いくらか心の穏やかさを取り戻した頃
夫が出張先のホテルで急に倒れ
救急車で運ばれた
と、同僚からの電話
すぐに行ける距離ではない。
平尾さんは御本尊の前に座り、
懸命に祈った。
✨ 数十分後、再び電話が。
夫の搬送先の病院から
「ご主人はたった今、
お亡くなりになりました」
あまりに突然の出来事。
受話器を握り、
立ち尽くした。
子どもに続き、
支えだった夫まで……。
絶望の底に突き落とされたようだった
✨ 無言で帰宅した夫
自らが生きる意味すら
失われたように思えた。
葬儀から程なく
婦人部(当時)の先輩が
「御宝前に」
きれいな白百合を持ってきてくれた。
何げない温かさが心に染みて、
せきを切ったように涙があふれた。
✨ そんなに泣いていたら、
ご主人が悲しむわよ。
あなたが広布に生きる姿が、
ご主人の成仏の証しになるんだから
✨ “そうだ! 
亡くなった夫のためにも、
広布の使命に生き抜こう”。
心に希望の灯がともった。
平尾さんは、
しんしんと題目を唱え始めた。

✨ その中でひもといた御聖訓
「妙とは蘇生の義なり」
(新541・全947)
自分の命の中に横たわる
悲哀を乗り越えたい
縮こまった自らの生命を、
蘇生させたい。
境涯を開きたい。
祈りの時を重ねる中で、
本当に少しずつ、
力が湧くのを感じた
✨ 夫が霊山に旅立ってから5年後。
池田先生に手紙を書いた。
広布に生き抜く誓いを、
師匠に届けたかった。
すぐに先生から激励が届いた。
“こんな私のことまで、
励ましてくださるなんて”。
感謝と報恩の思いが込み上げた時、
命を覆っていたものが、
すっと消えていった。
心が定まった。
✨ 婦人部の中心者として広布に駆け、
悩む友に寄り添い続けた
いつしか、自身が“励ます側”の生き方を貫けるように。
信心のおかげで、
思いもよらない境涯を開けた
✨ 絶望の淵に沈んでいた時は、
宿命を使命に変えることなど、
想像もできなかった
信心に徹し抜いた先に、
『私だからこそ励ませる人がいる』
という使命を見いだすことができた
夫も短い生涯だったが、
“共に広布の使命を果たしている”と
命の底から確信できた
✨ 同じ悩みを抱える友に、
自らの体験を通して励まし、
“蘇生”の軌道に導いていく―
学会員として生きる中で、
自らの人生が“蘇生”していることを、
強く実感できるまでになっていた。
広布に尽くすことが、
「生きる意味」になった
夫・正一さんと朗らかに前を向く
✨ 11年前、
新しい人生への転機を迎える。
宿命を使命に変えて
広布に戦ってきた人との出会い。
現在の夫・正一さん
✨ 悲哀に屈せず、
信心根本に師弟の道を
真っすぐ歩んできた人。
亡くした家族の分まで、
人生の総仕上げを一緒にと
共戦の歩みを重ねる。
✨ 私の半生は、波乱の連続
信心を貫いてきたからこそ、
苦悩の日々を越えて、
心から感謝できる境涯を開くことができた
日蓮大聖人が示された
「よみがえる義なり」(新541・全947)
✨ 絶望の淵に立たされても、
そこから再び、
勇気と希望を力強く湧かせ、
わが人生を大いに輝かせる―
平尾さんの歩んできた日々には、
“負けない”哲学の真髄が光っていた。
✨ 池田先生は語っている。
「南無妙法蓮華経と唱え、
地涌の菩薩の満々たる生命が、
仏の大生命が涌現する。
いかなる苦難、
困難の障壁も乗り越える
智慧が、
勇気が、
力が、
希望が、
歓喜が、
わが生命にみなぎる。
そして、
『宿命』の嵐を
敢然と勝ち越えることで、
仏法の正義と
偉大なる功力を証明し、
広宣流布を進めていくことができるのである。
いな、そのためにこそ、
勇んで苦悩を担ってきたのだ。
つまり、
『宿命』と『使命』とは
表裏であり、
『宿命』は、そのまま、
その人固有の尊き『使命』となる。
ならば、
広布に生き抜く時、
転換できぬ『宿命』など絶対にない」
(池田大作先生の指導選集〈上〉
『幸福への指針』)
✨ 一生涯、広布に尽くし抜き、
幸せになった姿で、
仏法の偉大さを証明する人生を送りたい。
そう決意しています。
縁した全ての方々への、
恩返しになると信じて
[教学コンパス]

新型コロナ対策のため、
社会のあらゆる分野で
リモート中心の環境が継続してきた。
感染防止だけを考えれば
「人と会わないこと」
以上の対策はない。
他方、社会生活を営む私たちは、
人と会う機会を完全に絶つわけにもいかない。
コロナ禍の中で向き合ってきた葛藤
平尾さんが悲哀の淵で支えとしたのは、
励ましに訪れた先輩同志のぬくもり
真心で支えてくれる同志と、
時と場を共有する経験が、
命を奮い立たせる縁になった。
直接、膝を突き合わせて語らうことで、
リモートでは得がたい、
五体で感じる歓喜が生まれる。

リモート環境で心震える感動が共有できないわけではない。
しかしそれは、
直接、相手と結んだ
「信頼の絆」という土台があってこそ。
仏の尊称(十号)の一つは「如来」。
如如として来る―
まさに「今この瞬間」の眼前に現れる、
生命の躍動を示している
躍動する「今この瞬間」の生命と生命の出会いによってこそ、
胸を打つドラマは紡がれる