「ずっと見ていた」 ① | 優緋のブログ 別館

優緋のブログ 別館

2023.11.2
長年使用していたHNを変えました。

2022.10.2?
突然、
元宝塚星組男役スターの
七海ひろきさんのファンになりました。

誰かのファンになる時、
なぜかいつも突然なんです…

ドラマ
『合コンへ行ったら
女がいなかった話』
挿入歌『2人の物語』より

「蘇芳さん」
名前で呼んでくれた君
あの日からずっと 君を見ていた

3年分 経験値があるそれだけで
 心が読める エスパーじゃない

からかって面白がってる違うんだ
  どう見てるのか 心知りたい

 🍀🍀🍀

合コンに 僕を誘ったなぜと問う
答えてくれぬ からかってるの?

近すぎる 2人の仲はなんなのと
  僕が聞きたい 友達ですか?

自分でもどうしていいか
分からない
眩しすぎる君 
平凡な僕

呼ばれたらつい会いに行く
共に居て
楽しい気持ち 
嘘でないから

 🍀🍀🍀

蘇芳さんが院生の一年生
常盤君が大学2年生という
(勝手な)設定です。

蘇芳さんが大学2年、
常盤君が高校2年生の時
オープンキャンパスで会っている、そんな想像をしてみました。

 💖💖💖

蘇芳さんは、
中高一貫校の女子校から
そのままエスカレーターで女子大に行かずに共学の大学に。

女子校時代は、身長も高く、
才色兼備で生徒会長を務めたり
先生からの信頼も厚く、
優等生だったのではないかと

そして、
女子校だとフォークダンスの時とか
背が高いと男性役になったりしますよね
(今はフォークダンスなんてしない?)

リーダー的存在で、
下級生の憧れの先輩だったのではないかと
でも、真面目で忙しい
(部活とか生徒会活動で)から
男性と交際するのは未経験

そんな凛とした美人の新入生がいたら、大学に入ったら当然誘われますよね

だから、一年先輩の人に交際を申し込まれ付き合うことに

初めの頃は、
交際に慣れていないウブな蘇芳さんを可愛いと思っていた先輩も、
次第に疲れていったのかもしれません

可愛こぶりっ子する必要もなく、
そのままで、美しくてカッコいい
蘇芳さんほどの人と釣り合うのは、結構大変かも

女子校育ちだと、
自然と男性を頼ったりせず
自立していてリーダーシップも取れるようになるらしいので
蘇芳さんは男装しなくても凛々しかったと思うんです。

でも相手の先輩は、
男だし、一つでも年上なら、
やっぱり蘇芳さんよりカッコ良くないとと思うと、
だんだん疲れてしまったかもしれませんね。
普通の人なら

 🍀🍀🍀

大学2年生の、もうすぐ夏になる頃だった

「もう、そろそろ就活始まるし、
先輩に会ったりとか
会社訪問とか。
だから、会える時間もなくなるかと思うんだ。
自分から交際申し込んでおいて、
友達から始まってないのにこんな言い方変だけど、
友達に戻るっていうか、
なるっていうか。

君のこと嫌いになったわけじゃないから。

ただ、正直疲れたんだ。
君といると、
気が抜けないっていうか
君よりカッコ良くないと、
釣り合わないなって、
張り合うみたいな気分になって

友達だったら、
もっと気楽に付き合えると思うんだ。
勝手な言い分でゴメン」

こんな風に、彼から別れを告げられた、

交際を申し込まれたのも初めてで、
でも嫌いなタイプじゃないし、
付き合うことにした。

すごく好きで、毎日会いたいとか
一日中連絡を取り合ってるというわけでもなかった。

淡白なお付き合いというか、
友達の延長みたいかなと思ったりもしたけれど、
勉強も結構大変で忙しかったし、
自分としてはちょうどいい距離感だった。
会えば手を繋いだり、色んな話をして楽しかった。
でも、彼にはそれでは物足らなかったのかもしれない。

泣くほどの失恋ではなくても、
やっぱり、そこはかとない空虚感があった。

少し経って、
先輩が小柄なカワイめの女子と歩いているのを見た。
(やっぱり、
あ~いう子の方が良いんだ)
ちょっと、胸が痛かった。

でも、落ち込んだのは一瞬で、
もう、夏休みの遊ぶ計画を立てることもないし、
毎日連絡を取り合うこともない

勉強するために、
女子大に行かずに
ここへ来たんだから、
今まで出来なかった分を頑張ろうと、
返って気持ちを切り替えられた。

それからは大学の図書館に通い詰める毎日

地方出身の学生は、試験が終わると故郷へ帰っていったが
私は自宅通学なので、
夏休みも通うつもりでいた。

そんな頃、大学の教授と職員から「オープンキャンパスの手伝いをしてくれないか」と頼まれた。

「先輩と話そう」
という時間を設けて
教授や職員には聞きづらい
、言いづらいことを
ざっくばらんに話してもらい、
学校の良さをアピールしてもらいたい

また、
「こんな学校なら行きたい」という
高校生の本音も聞いてもらえたら、
学校改革にも活かしていきたいということだった。

特に断る理由もなく、
自分の意見も一緒に言えるのならと引き受けた。

オープンキャンパスは、1週間あり
私は2日間参加することになった

両親と一緒の生徒、
友達同士で来る人
第一志望と真剣に考えている人もいれば、
まだ高1で、
参考までに色んな大学を見て回ってる生徒
色んな人がいた

「先輩と話そう」
に参加する生徒は、
その中では比較的真面目に、
進学先の一つとして考えている生徒が多いようだった

が担当した日のグループの中に
常盤君がいた。

まだ、やんちゃ坊主の面影を残した面白い子だなと思った
いきなり手を上げて
「スミマセン。
何とお呼びしたらいいでしょうか?」
という

「そうだね。
まだ、私の後輩になるかもしれないけど、
ならないかもしれないものね。
“先輩”って呼ぶのも変かもね。
私は蘇芳と言います。
だから、“蘇芳さん”と呼んでもらってもいいかな」

この時から、
常盤君は私の事を“先輩”ではなく、
ずっと“蘇芳さん”と呼んでくれている。

それが、何かとても嬉しい。

“先輩”という一括りではなく
1人の人として、
対等に接してくれている気がする。

その日の「先輩と話そう」
が終わって帰り間際、
数人の女子生徒が
「あの、
質問したいことができたら、
ぜひ蘇芳さんにお聞きしたいので
もし良かったら、
LINE交換していただけませんか?」と言ってきた。

「大学の職員課からは、個人情報のやり取りはダメって言われてるんだけど…
先生や学校には聞きづらいこともあるかもね。
分かった。
じゃあ、君たちの名前と学校も教えてね。
職員課に報告するけど、
それでもいいなら交換するよ。」

「わぁ、ありがとうございます💕
頑張って成績上げて、
ここに入れるようにします!」
きゃあきゃあと嬉しそうに、
まるで、スターを取り囲むように
女子生徒たちは私とLINE交換をした。

(なんか高校時代に戻ったみたい。
この感じ)

ふと目を上げると、
常盤君は、
ちょっと離れたところで
帰り支度をしながらその様子を眺めていた。

同じ高校から来た同級生と一緒に帰る約束をしていたらしく、
連絡を待っているようだった。

私は
「常盤君!
君はLINE交換してくれないの?」と声をかけた。

常盤君は(え?俺?いいの?ってか、男子生徒とは、まずくない?)
って顔して
オロオロしていた。

「今日は、常盤君のお陰で場が和んで、みんなも質問しやすかったと思うよ。
ありがとう😊
お礼にっていうのも変かな。
はい、これ私のLINEね」
とにっこり笑ってメモを渡した。

「あ、ありがとうございます。」

この日の夜、
このメモを睨みながら
お礼のLINEをするべきか、
いや、それかえってまずいだろう?

いやいや、せっかく渡されたのに無視するのは…もったいない?

いや、そうじゃなくて、失礼だろう!

どうすんの???

と悩ませることになるかな、
とは思ったんだけど…


続く、かもしれない…