もうすぐ雛祭り。
母の友人から、恒例のお干菓子が送られてきました。
京都にお住まいの方にはお馴染みの「鶴屋吉信」の雛菓子の詰め合わせです。
熨斗に描かれたお雛様の愛らしさや、詰められた小箱の可愛さに、
女の子のお節句を祝う華やかさが溢れています。
祖母から譲られた一対の陶磁器のお雛様と一緒に、
菜の花や梅の小枝をあしらって、飾りつけようと思います。
年々、暦に定められた年中行事を大切に思うようになりました。
なぜだろう?って考えてみると、
それはきっと、幼少の頃から繰り返して来たそれぞれの行事にまつわる思い出を、
懐かしむ気持ちに由来するように思います。
お雛様を飾るたび、子供の頃、和室に正座して見上げた雛壇が目に浮かびます。
畳に座る生活など、もうかれこれ20年近くもしていないのに、
私の中には、今も、畳に触れる膝下の感触が残っていることに気付きます。
隣に座る父の葉巻の匂いさえ、はっきり思い起こすことができます。
はるか昔の、遠い記憶が、実は今の自分と二重写しのように「ここに」あるのだと実感します。
それは、とても心強い感覚です。
私が、こうして、私であること、、、に、自信を持てるようなそんな感覚です。


