それは忘れもしない、昨年のバレンタインデー。




私の一日は、フランスから持ち帰ったとびきりの赤ワインのボトルを開けることから始まった。






スポン、という音で同じ部屋にいたエドゥが目覚める。


『今夜飲もうね♪』


と言って、微笑みあった。




渋みの強い赤ワインは、飲む十数時間前に開けると、空気に触れてまったり良い味になる。




ワクワクである。


赤ワインもそうだけど、初めてエドゥと迎えるバレンタインデー。


どんな風に祝ってくれるのだろう?


赤いバラとかくれたりするのだろうか??


きっと、普段はできないような愛の表現をしてくれるに違いない。





ルンルンで一日を過ごし、赤ワインに合うフランス料理を作り、エドゥの帰りを待った。




エドゥはいつも通りに帰ってきて、いつものように食卓に着き、


いつものように食べ終えて、






そして部屋へ退散・・・


サッカーをチェックするために・・・







ちょっと待って (゙ `-´)/



「なんか私に言い忘れたりしてない?」 と聞いてみたら






「あ、ごめんごめん」 とエドゥ。



「ワイン、美味しかったよ、ご馳走様。」と・・・





自分から愛の言葉やらプレゼントをねだるのはカッコ悪いし、単にエドゥが田舎者でバレンタインを知らないだけなら、恥をかかせてしまう。


強いカルチャーショックを受けつつも、頑張って忘れることにした。





さて。


つい最近。


友達のジェロムを招いてみんなで夕食を食べてた時のこと。



ジェロム: 「そういえば去年のバレンタインは、君達何したの?」


エドゥ: 「別に、何にも・・・




ちょっと待て、私はワインと食事を用意したぞ~ヽ(`Д´)ノ??




ジェロム: 「なんで? 何か理由はあるの?」


エドゥ: 「うん。バレンタイン嫌いなんだ。趣旨が商業的だから」




ここで私爆発 爆弾



「エドゥあんたね~、趣旨が何だろうと、愛の言葉も言わずに美味しいワインだけ飲もうなんて、甘いのよ!好き嫌いなんてどうでもいいから、1年に一回くらい誠意を見せてよ!」



とキレてしまった。



エドゥ、呆気にとられている。


ジェロム、まずい場面に出くわしたとばかりに、退散(笑)






エドゥ: 「僕の誠意は、毎日みせてるけど・・・。」


私: 「へぇ~、気づかなかったけど、あんたの誠意って何よ?」


エドゥ: 「悔しいな~、気づかないなんて。」


私: 「言わなきゃ分かんないよ。」


エドゥ: 「しょうがないな~。僕の誠意はね・・・、」







「毎日ちゃんと家に帰ってくること。」







当たり前だ。ここは君の家だ、エドゥ。