Kyrstyn Pixton 『Embyrs』 | Dark Music Space

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世界各国の、暗黒耽美の音楽の探求に日々勤しんでおります。

Artist:

Kyrstyn Pixton

 

Album:

Embyrs

 

Track List:

01. Crusade
02. Out of Exile
03. Do You Remember
04. Unfathomable Things
05. Falling Leaves
06. Burning Bone
07. Late Gets Early
08. Beads on the Wind
09. Dolphin's Pipe
10. To You, my Sleeping Soul
11. Winter's Sanctuary
12. Devouring the Stars
13. Crusade (Instrumental)

 

Members:

Kyrstyn Pixton (Female Vocals, Written, Recorded, Produced)

Guest Members:
Skip VonKuske (Cello)
Mark Lee (Electric Mandolin)
Eve Bradford (Female Spoken Words)

 

Website:

Bandcamp

 

アメリカ、カリフォルニア出身、トリップ・ホップ・ミュージシャンである、Kyrstyn Pixtonが2011年にリリースした、1stフル・アルバムにあたる『Embyrs』。

その音楽性は、中音域から高音域にかけての意思の強さを感じさせる女性ヴォーカルをフロントに、時折導入される中音域の微睡むかのような女性ヴォーカルによる語り、エレクトロニクスを中心に、ゲストとして一部の楽曲によりピアノ、チェロ、エレクトリック・マンドリンなどといった生楽器を配した、浮遊感の漂う、幻想的なトリップ・ホップが、CDアルバムの全編に渡り展開されています。

BandcampにてName Your Priceのタグから発見した、このKyrstyn Pixtonというミュージシャンには、多少なりとも衝撃を受けました。
楽曲も歌唱力も、これ程までに完成度の高いCDアルバムの、無料ダウンロードが可能とは、中々に驚愕に値する事だと思います。

トリップ・ホップというと、ダークなイメージがありますが、このKyrstyn Pixtonというミュージシャンが奏でるサウンド・スケープは、どちらかというと明るく、爽やかな、そしてポップな印象を受けました。

イギリス出身のMassive Attackだのイギリス出身のPortisheadだのといった、トリップ・ホップの先駆者と比較すると、非常に聴きやすい部類にあたると思います。


このKyrstyn Pixtonというミュージシャンは、歌唱力が非常に高く、声質も美しく素晴らしい。

鑑賞するとたいへん心地よく感じられます。
Bandcampでは、トリップ・ホップの他にはニュー・エイジのタグも付けられていますが、それも頷ける程の、ヒーリングの効果をも感じさせる、そんな歌声です。

あくまでも女性ヴォーカリストの中では、私が今までに聴いてきたシンガーのベスト10には入るのかも知れません。

 

エレクトロニクスが主体の演奏のため、多少なりとも一本調子に感じられてしまうは、今後の音楽活動をしていく上での課題の一つとなってくると思います。

全十三曲、五十九分と、楽曲の一つ一つがコンパクトに纏められています。
まだまだマイナーな存在ではありますが、万人に推薦する事が出来るトリップ・ホップ・アルバムへと仕上がっていると思います。