こんにちは。渡辺(み)です。
いつもお読みいただきありがとうございます。
お盆休みで田舎に帰省される方、
旅行に出かけられる方も多いと思われます。
先日遭遇したマムシとヤマカガシから、
日本の毒蛇について調べてみました。
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日本の陸上にはマムシ・ハブ・ヤマカガシ
の3種類、毒蛇がいるようです。
■マムシ(ニホンマムシ)
クサリヘビ科の毒ヘビ。
南西諸島を除く日本の各地に分布し、水辺や草むら、
土手、山地、森林などあらゆる場所に生息。
全長45-80cmほどの小型のヘビですが、毒性が強く、
毎年3000人ほどが咬傷被害にあい、
そのうち5~10名が尊い命を落としています。
■ハブ
沖縄諸島と奄美諸島に生息し、
マムシと同じクサリヘビ科の毒ヘビ。
体長は最大で2mを越えるものがあり、
毒性はマムシよりも弱いが、
大型だけに大量の毒液が注入される。
■ヤマカガシ
南西諸島、小笠原諸島、北海道を除き分布。
ナミヘビ科で、アオダイショウやシマヘビの仲間。
全長は70-150cm。
体色は地域により非常に変異に富むが、
主に褐色の地に赤色と黒色、黄色の斑紋が交互に並ぶ。
上あごの奥歯(後牙)と首筋の2箇所から毒液を分泌し
カエルが主食で水田や川、渓流近くに生息。
※カガシとは日本の古語で「蛇」を意味し、
ヤマカガシは「山の蛇」となるようですが
実際には平地や、山地でも標高の低い場所に生息。
おとなしいヘビのようで、捕まえようとたり
誤って踏みつけたりしない限りは咬まれることはないようです。
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事故の例を見ていると、
何かを採ろう、捕まえようと、
水辺や草むらに不用意に手を差し伸べた時
咬まれることが多いようです。
山菜採りやきのこ採り、渓流釣りなどの他
草取りなどでも、草むらに手を差し伸べる時は
注意が必要です。
もし野外などで毒蛇に出会ったとしても、
それ以上近寄らず遠巻きに通り過ぎればいいようです。
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ただし、万が一咬まれてしまった場合は
ヘビ毒にはクサリヘビ科に代表される「出血毒」と、
コブラ科に代表される「神経毒」があり、
マムシ、ハブは出血毒です。
出血毒は唾液と同じ消化液が強力に進化したもので、
タンパク質を溶かし血管組織を破壊していきます。
そのため咬まれるとすぐに激痛が襲い、
内出血が拡大していきます。
出血のため患部は腫れ上がり、手当てが遅れたり
咬まれた部位あるいは注入毒量によっては
循環器全体や腎臓にも障害が広がり、
ひどい場合には死に至ります。
ヤマカガシの毒も出血毒ですが、
マムシやハブとは違い、主に血小板に作用し
激しい痛みや腫れはあまりないが
血小板が破壊されるため
全身におよぶ皮下出血、内臓出血がおこり、
腎機能障害や脳内出血を引き起こすことも。
毒蛇に万が一にも咬まれた場合、
できるだけ早く病院で治療を受ける必要があり、
病院での治療は血清投与が中心になります。
また、ヤマカガシは
頸部にも奥歯とは別種の毒を出す頸腺を持ち、
毒液を飛ばすこともあり、
これが目に入ると結膜、角膜の充血や痛みを生じ、
最悪の場合失明を引き起こすようです。
ちなみにこの頸腺の毒は、
餌であるヒキガエルの持つ毒(ブフォトキシン)を
貯蓄して使用するそう。
夏休みは毒蛇に気を付けましょう☆
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