横浜市役所に記帳所設置するも安倍元総理の記帳を横浜市が廃棄せざるを得ない理由 | 渾沌から湧きあがるもの

 

 

 

 

安倍元総理の記帳を横浜市が廃棄せざるを得ない理由

 

 

 

市役所に安倍元総理の記帳所を開設した横浜市。しかし、法的根拠が無いことを会見で認めた上、本来の手続きを無視して強行実施したために、集まった約3700人の記帳は廃棄せざるを得ない。その理由を解説します。

 

 

こんにちは。犬飼淳です。

安倍元総理の訃報を受けて、横浜市は訃報から3日後の7月11日(月)にすぐさま記帳所を市役所内に設置。逝去のニュースが流れた金曜夜から土日を挟み、役所としての業務時間がほとんど無い中で非常に迅速に対応しました。この記帳所は7月18日(月)まで8日間にわたって設置され、集まった記帳は約3700人分にのぼりました。

 

しかし、この記帳所設置には多くの問題があり、昨日(7月21日)の横浜市長記者会見で自ら指摘したところ、以下3点が明らかになりました。

  • 一国会議員の記帳に公費を投入したことに法的根拠は無い

  • 7月21日時点でも届け先は決まっていない(既に記帳開始から10日以上が経過しており、今後も決まらない可能性が高い)

  • 個人情報保護条例との整合性を踏まえると、集まった3700人の記帳を横浜市は廃棄せざるを得ない

3点目のみは市は明確には認めていないものの、私が端的に「廃棄せざるを得ないのでは?」と質問しても一切否定できなかったことから判断して、指摘は図星であると考えられます。

 

 

 

*これらの事実が次々に露呈した会見のノーカット映像は上記のYoutubeで公開中

*他自治体についても各自治体が定める個人情報保護条例を無視して強行的に記帳所を設置した場合、同様の問題を抱える。ただし、横浜市は特に深刻な問題に発展する可能性が高い。就任から1年弱が経過した山中市長がいまだに行政手続きを全く理解できていないことを職員が悪用し、あらゆる分野で口頭決済が横行し、手続きを恣意的に歪める事例が続発しているため。

 

 

つまり横浜市は、個人情報保護条例を逸脱した超法規的対応をとらない限り、記帳を外部機関に提供することは不可能。

法的根拠もなく一国会議員の記帳所に公費を投入した上、市民3700人の記帳は廃棄するしかない。

市民の税金を無駄遣いした挙句、記帳に訪れた市民の弔意すらも踏み躙る行為であり、記帳所開設に賛成・反対の双方の市民が抗議し、謝罪と説明を求めるべき不祥事と言える。

 

 

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「役所に記帳所」と「国葬」を考える 

安倍晋三元首相死去 識者は「政治利用」に懸念

「神格化」に違和感

 

 

 

政府は今秋に、銃撃され亡くなった安倍晋三氏の国葬を実施するという。一部役所には哀悼の意をささげるため、記帳所も設置されている。これらはすべて税金で賄われる。功績を評価する人にとっては、当たり前なのかもしれない。しかし、待ってほしい。安倍氏は社会の分断をあおるような言動や不誠実な国会答弁も目立ち、負の部分も大きい。これらを問題視する側にとっては違和感でしかない。おいそれと公金支出を認めてよいものなのか。

 

 

◆なぜ安倍氏にゆかりのない横浜市役所に?

 

横浜の観光地・みなとみらいの近くにある横浜市役所庁舎の1階ロビーに設置された記帳所。献花はできず、机と椅子を置いただけ。それでも11日に設置以降、1日に200~400人の記帳があるという。18日まで土日祝も受け付ける。

 

15日午前も多くの人がひっきりなしに訪れ、記帳した人はみな神妙な面持ちで安倍氏を悼んでいた。

 

「民主党政権時代、経済などものすごく不安だった。それを安倍さんが救ってくれた。親族以外で人が亡くなって声を出して泣いたのは初めて。記帳できてよかった」。安倍氏を熱心に支持していたという市内の主婦(60)はそう話した。

 

同じく60代の女性も「日本にとって損失。残念でならない。第3次政権もお願いしたかった」と無念さを強調。安倍氏の支持者ではないという会社役員の60代男性は「長い間、首相をやられ、ああいう形で亡くなられた方をしのぶ、悼む気持ちできた」と話す。

 

しかしなぜ、横浜市が記帳所を設置することになったのか。菅義偉前首相の地盤だが、安倍氏の選挙区でもなく自宅もない。市によると、市民から記帳や献花の場を求める問い合わせがあり、山中竹春市長らが協議、「市民の弔意を受ける場が必要」と判断したという。受付の人員は、庁舎管理を委託する企業の社員を中心にローテーションしている。連休中の人件費が経費として発生する見込みで、額は未定という。

 

市の記帳所について共産党市議団は12日、「設置理由が曖昧で、万人が納得できるものではない。公平公正であるべき地方自治体のあり方に反する」とする声明を出した。市議団に、市民から「評価の分かれる政治家への追悼に公の市が関わるのはおかしい」との声が寄せられたという。

 

これに対し、市の担当者は「いろいろな考えの人はいる。反対する人たちの考えも尊重はする。あくまで記帳所は弔意を表する人の気持ちを受ける場」と説明する。

 

ほかにも神奈川県内では、県庁や小田原、鎌倉、横須賀の各市庁舎でも同様に記帳所が設置された。

 

安倍氏は首相経験者とはいえ、いち政治家だ。評価も賛否両論ある。地方行政は公平公正な住民サービスの提供が求められる。役所が特定の政治家の死に際して記帳所を設けることに問題はないのか。

 

安倍氏の出身大学である成蹊大の武田真一郎教授(行政法)は「亡くなり方が衝撃的で気の毒ではある。こうした動きを頭から否定するのは難しいが、行政は常識的な儀礼の範囲を超えないよう配慮する必要がある」と話す。

 

一方で、「記帳そのものに意味はなくても、結果的に安倍さんがやったことは全て正しいと行政が認めているとの印象を与えかねない。事後的に政治的な影響があることを考えるべきだ」と懸念する。

 

ちなみに、大学の関連施設内にも献花台などが設けられているが、武田教授は「学内に安倍氏を賛美する雰囲気はない」と言う。

 

 

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テレビでは国葬について反安倍とか感情論とかそれくらいいいじゃない的なコメンテーターが色々言っていますが、そもそも税金使うのに手続き軽視、国会軽視、法的根拠もないっていう問題の本質にこそ突っ込んで欲しいですね。

 

この数年、自民党は閣議決定で勝手に決めて形ばかりの審議して都合悪けりゃ国会閉じて場合によっては解散してって繰り返しやってきたんですけど、それでも選挙で勝っちゃうからますます付け上がってやりたい放題。選挙で統一教会の支援があったとしても基本無関心で自民党のやってる感に騙されて自分の首絞めてることに気がつかずにいる大多数の責任は大きい。

 

国葬に関しても「別にいいんじゃない」的なイメージをテレビが振りまき、これまた無関心な大多数が「いいんじゃない、別に」ということで自民党はしてやったりで中抜き利権へのバラマキの算段してますよ。

 

国葬について「民主主義」とか「民意」とか言ってる自民党議員の方を見かけますけど、その「民主主義」や「民意」を散々軽視してきたの誰?って話ですよ。

自分たちの都合のいいように「民主主義」とか「民意」とか言って欲しくないです!