オリンピック関係者の検査数は『20万』?! 一方東京の検査数は… | 渾沌から湧きあがるもの

 

 

 

 

 

 

 

 

オリンピックの一方で、26日の都内の新型コロナウイルス感染者は1429人。1週間連続の1000人超えです。現場の医師は基礎疾患がない入院患者が目立つと警鐘を鳴らしています。

大会組織委員会は26日、新たに選手3人を含む16人が陽性だったと発表しました。これで1日以降、組織委が発表した感染者は148人。競技を棄権する選手も続出しています。

国際テニス連盟:「オランダのジャン・ジュリアン・ロジェ選手が検査の結果、陽性が判明しました。ロジェ選手とパートナーは男子ダブルス競技を棄権します」

ただ、IOC(国際オリンピック委員会)と組織委員会は、陽性率は1%未満で非常に低いとしています。

IOC、マーク・アダムス広報部長:「検査数は20万回に達している。恐らく世界のどこよりも検査が行われているコミュニティーだ」

一方で、東京都の検査数は減っています。18日に発表された検査数の3日間の平均は8394件でしたが、1週間後の25日の発表では4796件。

それなのに確認される感染者数は増え続けています。


26日は新たに1429人の感染が発表されました。感染者数が少なくなる傾向のある月曜日ですが、先週のほぼ2倍となり、1週間連続の1000人超えです。

東京都・小池百合子知事:「とても暑いです。オリンピックは真っ最中です。ぜひ、おうちでオリンピックの応援をするということが結局、人流を抑えるなど色んな効果につながると期待しています」

東京だけではありません。感染は各地で拡大し、医療を圧迫し始めています。

埼玉医科大学総合医療センター感染症科・岡秀昭教授:「50代男性の基礎疾患のない方、熱とせきで発症して2日目の時点で酸素飽和度が低下されたということで」

埼玉県川越市にある病院でもベッドが埋まり始めています。

埼玉医科大学総合医療センター感染症科・岡秀昭教授:「大多数の患者さんでL452R、いわゆるデルタ株と思われる変異が認められている状況ですね」

やはり若い世代の患者が増えているといいます。

埼玉医科大学総合医療センター感染症科・岡秀昭教授:「30代ぐらいから患者さんが発生し始めて、年齢の一番多いのが40、50代のところ。別段、特別な背景のある人が入院しているわけではない。その辺りにいる中高年の人です。あまり特殊だと思わない方が良いですね。『特殊な4、50代だから自分は大丈夫』。そうじゃない。本当に基礎疾患のない人もいます」

誰でも感染し、肺炎になる可能性があります。

治療の光明になるのでしょうか。塩野義製薬は新たな治療薬の治験を国内で始めたことを明らかにしました。

注射や点滴の必要がない飲み薬で感染後、早い時期に服用してウイルスを減らすことで重症化を防ぐことなどが期待されています。

動物を使った試験ではウイルス量を低下させることが確認されているということです。

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇