戦前か! 自民党がHPで偏向教育を行う教員”の通報を呼びかける密告フォーム | 渾沌から湧きあがるもの
 
 
 
《党文部科学部会では学校教育における政治的中立性の徹底的な確保等を求める提言を取りまとめ、不偏不党の教育を求めているところですが、教育現場の中には「教育の政治的中立はありえない」、あるいは「子供たちを戦場に送るな」と主張し中立性を逸脱した教育を行う先生方がいることも事実です。
 
学校現場における主権者教育が重要な意味を持つ中、偏向した教育が行われることで、生徒の多面的多角的な視点を失わせてしまう恐れがあり、高校等で行われる模擬投票等で意図的に政治色の強い偏向教育を行うことで、特定のイデオロギーに染まった結論が導き出されることをわが党は危惧しております。》
 
 
 
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
 
 
こういう隣組的な監視思考が中立性を阻むのでは?
こういう考えがあるから「愛国心に点数をつけよう」とか
「高校、大学、企業に入る条件に徹底的な軍事訓練を!
徴兵は最大の教育改革!教員資格は自衛隊経験者! 」とかいう発想が出てくるんだろう。
 
 
 
そもそも人間は右行ったり左行ったり揺れるのが当たり前でその中で自分というものを創造していく。
「教育の政治的中立はありえない」そんなの当たり前。
「子供たちを戦場に送るな」これって子供のことを考えたら当たり前のことじゃないんかい?
 
一方的にこれはダメ、あれはダメと言われ、それを黙って受け入れるようになったら戦前戦中と同じ
論議もせずに中立性とかは成り立たないとワタシは思う。
 
先生方や子供達にはじゃんじゃん議論してください。
聞いてください、考えてください、が必要なんじゃないの?
いろんな考えを聴いて、取り入れ、整理し、自分で考えて、が大事なんじゃないの?
 
 
一方的に「子供たちを戦場に送るなは偏向教育」と決め付けてること自体がもはや中立性を維持していない。

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 
自民党密告フォーム
 
 
 
 
 
18歳選挙 権を解禁させた初の国政選挙である参院選当日を控えたこのタイミングで、自民党 が身の毛もよだつような“呼びかけ”を行っていたことがわかった。

 それは、自民党のホームページに設けられた、学校 教育における政治的中立性についての実態調査」というタイトルのページだ。

 

そこには、げに恐ろしい文章が書かれてある。

 

党文部科学部会では学校教育における政治的中立性の徹底的な確保等を求める提言を取りまとめ、不偏不党の教育を求めているところですが、教育現場の中には「教育の政治的中立はありえない」、あるいは「子供たちを戦場に送るな」と主張し中立性を逸脱した教育を行う先生方がいることも事実です。

学校現場における主権者教育が重要な意味を持つ中、偏向した教育が行われることで、生徒の多面的多角的な視点を失わせてしまう恐れがあり、高校等で行われる模擬投票等で意図的に政治色の強い偏向教育を行うことで、特定のイデオロギーに染まった結論が導き出されることをわが党は危惧しております。》

 

 

「子供たちを戦場に送るな」と主張することが、政治的中立性に反する逸脱した偏向教育……!? 

 

生徒のことを思う教員ならば、「子供たちを戦場に送るな」と考えるのはごく自然、当然の話だ。

逆にいえば、「子供たちが戦場に送られるのも仕方なし」と考える教員がいたら、そっちのほうが教師失格だろう。

 

だが、自民党は、それを「特定のイデオロギー」だと糾弾しているのだ。

 

しかも、自民党はこの文面のあとに、《そこで、この度、学校教育における政治的中立性についての実態調査を実施することといたしました。皆さまのご協力をお願いします。》とつづけ、投稿フォームを設置。

氏名や性別、連絡先などとともに、《政治的中立を逸脱するような不適切な事例を具体的(いつ、どこで、だれが、何を、どのように)に記入してください。》という書き込みができる入力欄を設けているのだ。

 

つまり、自民党は「子供たちを戦場に送るな」と言っている学校や教員を“密告”させ、個別的に“指導”を行う気なのだろう。


 

この“密告”フォームを自民党 が設けたのがいつなのかは不明だが、7月7日に自民党文部科学部会長である木原稔衆院議員は、以下のようなツイートとともに投稿を呼びかけている。

 

 

〈残念ながら教育現場に中立性を逸脱した先生がいます。18歳の高校生が特定のイデオロギーに染まった結論に導かれる事を危惧してます。そこで、学校教育における政治的中立性についての実態調査を実施します。皆さまのご協力をお願いいたします。〉

 
 

原議員といえば、あの「マスコミ を懲らしめるには広告料収入をなくせばいい」発言が飛び出した「文化芸術懇話会」の代表を務めていた人物。

 

この投稿も、まるでテレビメディアに電波停止と放送法 をちらつかせて圧力をかけて黙らせたように、

さながら18歳選挙 権の解禁とともに学校側に“監視対象”であることを意識させ、萎縮を促すような書き方だ。

 

少なくとも、木原議員がこうツイートした7日にはこの“密告”フォームが公開されていたようだが、その後、SNS上で問題視する声があがりはじめると、8日夜に自民党はこのページを削除。

さすがに参院選を目前にして批判が高まるのを恐れたのだろうが、こんな実態調査を堂々と公開した自民党の“戦前脳”には、つくづく背筋が凍る。

 

しかし、これで自民党の現在の考え方がどんなものなのか、よくおわかりいただけただろう。

 

今回は削除したものの、参院選で改憲勢力3分の2の議席を獲得すれば、彼らは今後、もっと本性を剥き出しにして、愛国心教育とともに“国のために血を流すのが国民の務め”などという価値観を教育現場に再びもたらそうとするはずだ。

 

「そんな極端な」と思う人は、もう一度、上記の自民党の文言を読んでみてほしい。

 

自民党は、「子供たちを戦場に送るな」という声を偏向教育だとして取り締まろうとしているのである。

これを戦前回帰と言わずして、何と呼べばいいのか。

 

一体、参院選で安倍自民党を勝たせたらどうなるのか。

投票前によく考えてほしい。

 
 
 
ちなみにこの方ね↓

━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─

 
 
国会事務所
〒100-8982 東京都千代田区永田町2-1-2
衆議院第二議員会館 1116号室
TEL 03-3508-7450  FAX 03-3508-3970

〒862-0954 熊本市中央区神水1-15-40
TEL 096-285-6319  FAX 096-285-6329
 

━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─