毎年のことですが、水ぬるむ季節になると自宅の小さな小さな庭にさまざまな蝶がやって来ます。

 

ヤマトシジミとナミアゲハ、あとツマグロヒョウモンは住みついていると言ってよいくらいですし、ほんの少しでも豆庭に姿を現した蝶を挙げるとモンシロチョウ、ゴマダラチョウ、アサギマダラ、ルリタテハ、ウラギンシジミ、ムラサキシジミ、ベニシジミなどがいて、ナガサキアゲハやジャコウアゲハなど黒色のアゲハ蝶もいろんなのがやって来て目を楽しませてくれます。

 

中には豆庭で産卵し、繁殖する蝶もいます。

 

幼虫を見たことがあるのは、ナミアゲハ、ツマグロヒョウモン、ルリタテハくらいですが、ナミアゲハは特にお気に入りの蝶ですから、食草のレモンや山椒、柚子の木を豆庭に植えて彼らを招き入れているのです。

 

今年も多いときはいちどきに5~6頭が舞っているときがあるナミアゲハが繁殖する時期となりました。

 

鉢植えのレモンにはナミアゲハの幼虫がいっぱい付いています。

 

一番上の葉っぱに抜け殻となった卵がひとつ見えています。同じアゲハチョウ科でもギフチョウは、一枚の葉っぱに数多くの卵を産みつけますが、ナミアゲハは一枚の葉っぱに一個ずつ産みわけるようで、違いがあり興味深いところです。

 

お昼前から雨が降りだした昨日のことですが、運動がてら大型スーパーへ買物に出かけた合間に、4齢から5齢(終齢)へ幼虫が変身したのに気がついたので写真を載せてみたいと思います。

 


鉢植えのカラスザンショウについた4齢幼虫(撮影日時:2024.6.27 13:09)

 

買物に出かける前はまだ白黒の幼虫でしたが…。

 

知らないうちに脱皮して5齢(終齢)幼虫に…(撮影日時:2024.6.27 15:53)

 

買物に出かけていた約3時間の間に脱皮していたのです。

 

今はみな成人しているこども達が、ちいさい頃にキャタピラーとあだ名をつけてから、ずっと可愛がってきたナミアゲハの幼虫です。

 

カラスザンショウの苗は、昨秋山道に落ちている種を拾って来て育てている苗で、いずれは豆庭の隅っこに植え替えて、大きく育ったあかつきに冬鳥の来訪(たぶん実のほとんどはジョウビタキが食べてしまうでしょうが)を待つつもりでいるのですが、今はナミアゲハの幼虫を守ってくれる鋭い棘を頼もしく眺めるだけに留めています。