深山に咲くオオヤマレンゲ、自生地は広島県内にたぶん5か所ていどと思われる稀少な花です。

 

梅雨どきに咲く花で、本当は自生地で愛でたいところですが、最近は体力に自信がなく専ら近郊のお寺に植栽されたもので愉しんできました。

 

それが昨日のこと、田舎の家を風通しのために訪れるていると、お隣の奥さんが畑に出ておられるのに気づいて挨拶させてもらいました。

 

すると『庭にオオヤマレンゲが咲いているから、よかったら持って帰りなさい。』と仰います。

 

お言葉に甘えて数輪、大事に広島まで持ち帰らせていただきました。

 

清楚な白色が素敵なオオヤマレンゲ

 

植栽ではありますが、そんじょそこらの植栽ではありません。

 

何しろ齢90歳を超えておられる奥さんが退職した記念に植えたと言われる、お庭で30年以上育ててこられたオオヤマレンゲなのです。

 

今年は特に花付きがよかったそうで、5月にはもう咲き初めたのがそろそろ終わりと仰っておられました。

 

写真は切らせていただいた直後の一輪で、スマホで瞬撮した拙い写真からでも天女を連想させる高貴さが漂っているように感じられ、お気に入りの一枚となりました。