鳥の観察を続けていると、群れの中、どれも同じように見える鳥の中に違う鳥が混じっているということはよくあることでしょうか。
シギやチドリ、カモメなどに出会うときはいつもそう、種名当てゲームをしているようなもので、自宅に帰ってから図鑑とにらめっこということになります。
中には見た目では種の同定が不可能な種もいて、鳴き声を聞かなければわからないとか、そういうのはもうお手上げで初めから諦めてしまったりします。
近場の山でよく見かける小鳥たちの中にも、雌だと姿が似ていて現地では間違って認識してしまうことがあります。似ているというと亜種もそうで、種によって明確な違いがあったりなかったりでいろいろですが、このたびサンショウクイ? or 亜種リュウキュウサンショウクイ?と迷う個体に出会ったので載せてみたいと思います。
お腹は白っぽく
額には白い部分がほとんどない
背中は灰色
広島市近郊の山で見かけるのはほぼ亜種リュウキュウサンショウクイばかりで胸や腹が黒っぽく、同じ部分が真っ白な亜種サンショウクイは見たことがありません。
写真の個体は広島県北部の山中で出会いました。
亜種サンショウクイ(亜種リュウキュウサンショウクイ)の特徴と言われる
①胸から腹にかけて白っぽく脇に少し灰色の部分がある(胸から腹にかけて黒っぽい)
②額の白色部は少し広い (額の白色部は狭い)
③背中は灰色(背中は黒っぽい)
を考慮すると、亜種サンショウクイっぽく見えますが、額に白い部分がほとんどないことから、自分的には亜種リュウキュウサンショウクイとしています。