年々少なくなっていくと感じている地元のギフチョウですが、今春は特に少なく、数時間観察しても2~3頭しか見かけない日が続いています。

 

今春は3月の後半に雪が降ったりして寒の戻りがあり、春先に花を咲かせるカタクリの開花が昨年とくらべ10日ほど遅れました。

 

そのせいで、数年ぶりにカタクリの花に停まるギフチョウを見ることが出来ませんでしたが、花々の開花時期が遅れているのは県北部だけでなく、比較的暖かい瀬戸内海沿いでも同じような状況です。

 

地元でもスミレの生長が遅く草丈が低いので、ギフチョウが花に停まってもなかなか吸蜜出来ないようで、それがため飛んでいる(吸蜜できる花を探している)時間が例年と比べてずいぶん長く、写真に撮れるのは食事が摂れずにヘバって地面に落ちている個体がほとんどなのです。

 

今春は観察時間を例年よりずいぶん長く取ったものの、結局吸蜜シーンに一度だけ、産卵シーンも一度切りという寂しい結果に終わりました。

 

今春見た唯一の食事シーン。

 


産卵場所を探す個体、こちらも今シーズン唯一撮影できた飛翔シーン。

 


やっとのことで産卵場所を見つけました。

 

心無い採集者に盗られることなく、無事に育って来年再び優美な姿を見せてほしいものです。