鳥好きなawakinが彼らとのお気に入りの接点のひとつが、雪が積もっている白い背景での出逢いです。

 

雪が積もった真っ白な道や田んぼでは、ありふれた雀や鳶でも雪の上を歩いているだけで絵になると思うのです。

 

ただ、今冬は暖冬で広島市近郊での雪中鳥図のチャンスは先月の終盤に一度ありましたが、膝を怪我している今は滑ってこけたりするとこれまでの苦労が水の泡となるので二の足を踏んでしまいました。

 

月が変わり、立春も過ぎて、瀬戸内ではもう降雪のチャンスはないかもしれませんが、芸北八幡の数字を見ると10~20㎝の積雪があり、一部道路は通行止めになっているようですが、十分に雪中鳥図が狙えると踏み出かけてまいりました。

 

白い苅尾(臥龍)と青い空

 

鳥さんを探しに来た芸北ですが、これを見てしまうともういけません。

 

以前は雪が降るとここ芸北や大朝のテングシデを巡って歩いていたものですから、この素晴らしい景色に触れて動けなくなってしまいました。

 


霧氷が陽光を反射して白く輝く苅尾山頂

 

雪が積もって白くなっているように見えますがそうではありません。これは積もった雪が融けて落ちたあとに、濡れた枝が凍って出来た霧氷なのです。

 

風の強いところでは「エビの尻尾」も見られるでしょうが、気温が低いために陽が射しても融けずに日中ずっと真っ白な山容を保っているのです。

 

これが夕刻になって沈む夕日に照らされると紅く染まった「紅苅尾」(紅臥龍)となり、それ見たさにじっと我慢して待ってみたものの、夕刻になると決まって雲が張り出してきて日の光を隠してしまいます。

 

結局二日続けてチャレンジしてみましたが、やはり幻の風景でありました。