きのう六角精児さんの『吞み鉄本線日本旅』の再放送を観ていると、長野電鉄の3500系(通称マッコウクジラ)が須坂駅に留置されている映像が流れておりました。

 

昭和の時代に東京の地下鉄(日比谷線)を走っていた旧い車両で、今年の1月に完全に引退する前は、長野電鉄が国内で唯一3500系を見ることができる路線でありました。

 

国内唯一というのは強みだと思うのですが、それを手放すというのは余程の理由があるのでしょう。同様の事象は広島でも、木次線を備後落合駅まで走って来ていた「おろち号」が、この11月に廃止されました。

 

芸備線の庄原~備中神代間がもしかすると廃線になるかもしれない昨今の状況ですが、その後は木次線なのかもかもしれません。

 

手元にあるプロの鉄道写真家の写真集を眺めてみると、たいてい1枚は芸備線の現在廃線が検討されている区間で撮られた作品が載っています。(真島満秀さんの『写真風土記・国鉄全路線』&中井精也さんの『鉄道旅情100景』)

 

同区間でこれまで写真をほとんど撮っていないawakinですが、きょうはその数少ない芸備線の庄原以北で撮り鉄した写真を、一枚だけですが載せてみたいと思います。

 


備後落合駅へ向け、比婆山駅を発車したキハ120(撮影日:2011.10.1)

 

ひと昔前に撮影した写真ですが、今も同じキハ120がこの路線を走っています。

 

もし廃線が決まれば、乗り鉄がどっと押し寄せることになるのでしょうが、そうならないために何か手立てはないものか。

 

国内で唯一ここだけで見られる車両を走らせるというのは一つの方法でしょうが、昭和を感じさせるような旧い車両は次から次へと解体されているのが現状でしょうか。

 

本数が少ないのでなかなかに難しいですが、クルマで行って外から撮るばかりでなく、クルマは駅に置いてハコに乗り、中から写真を撮るような段取りをしてみようと思うところです。