きょうは15年前に当ブログを始めた当初から時々取り上げている『特捜刑事マイアミバイス』に関する蘊蓄をひとつ書いてみたいと思います。

 

マイアミバイスは広島でもかつて地上波で放映されていた米国の刑事ドラマです。

それはawakinが結婚したての昭和の終わりごろ、当時はまだ働いていた土曜日の深夜、カーグラフィックtvに続いて日本語吹替版が放映されておりました。

 

そんな昔の作品ですが40年近く経った今観ても全然新しくて面白いのは、『東京物語』や『二十四の瞳』あと一連の黒澤作品などの昔の作品を今観ても、CGによるアクションシーンしか見せ場がないような今どきの作品より断然面白くて、新しく感じてしまうのと同じでしょうか。

 

マイアミバイスの魅力はたくさんありますが、そのうちの一つはゲストスターを楽しむことでしょうか。

 

シーズン1からシーズン5まで製作は1984年から1990年に渡り、毎回ゲストが出演する番組ですが、中にはその後映画に進出して賞を獲ったりブレークする俳優さんがたくさんいて、彼らのほとんどが端役での出演なので、どこで出てくるかと宝探しをしているような楽しみがあるのです。

 

そんなゲストスターの出世頭は、当時高校生!で組織の秘書役で出演したジュリア・ロバーツでしょうが、髪ふさふさのブルース・ウイルスはDV親父、『ロード・オブ・ザ・リング』で主役アラゴルンを演じたヴィゴ・モーテンセンは番組が始まってすぐに爆殺され殉職する刑事役で出演しています。あとローレンス・フィッシュバーンは悪徳刑務官、『ニュージャックシティ』でドラッグの密売で裏社会を牛耳るギャングを好演したウェズリー・スナイプス、ほかにもベニチオ・デル・トロ、スティーブ・ブシェミ、ルー・フィリップ・ダイヤモンドと目を楽しませてくれる俳優さんはてんこ盛りと言ってよいでしょうか。

 

マイアミバイスにはミュージシャンも大勢番組のゲストで出演しています。

 

当ブログでも2年前に一度取り上げたことがあり、そのときに漏らしたゲストが何人もいるのですが、きょうはそのうちの一人、KISSのジーン・シモンズを取り上げてみたいと思います。

 


2020年にドバイで行われたコンサートでベースを弾くジーン・シモンズ

 

KISSは今年解散してしまいましたが、ジーン・シモンズはバンドが結成された1973年から50年間KISSのベーシストであり続けた人物です。

 

1980年頃当時大学生だったawakinが岡山の友人の家を訪ねたときに、飲みに行ったディスコでこのKISSの『ラヴィン・ユー・ベイビー』が掛かっていたのです。なぜそんな昔のことを今でも鮮明に覚えているかというと、その時店内にいた唯一のお客さんが、KISSの曲に合わせてタコのように身をくねらせて踊っていたのが目に焼きついているからで、友人と「タコ兄ちゃん」とあだ名をつけたのでした。

 


マイアミバイス・シーズン2・#01『Prodigal Son』(1985年)で麻薬のディーラー、ニュートン・ブレードを演じるジーン・シモンズ。

 

ニューヨークに居る伝手をソニーたちに紹介するだけの役どころで、ほんの少しの出演しかない端役ですが、得たいの知れない雰囲気がよく出ていると感じます。

 

日本での彼らの最終公演は、2022年11月30日に東京ドームで行われました。