先日地元の文書館で、敬愛する宮本常一さん直筆の資料(峡北館の宿帳)に触れることが出来感激したので、もう少し勉強したいと学者の故郷である周防大島を訪ねてみました。
『民俗学の旅』に書かれた町々を通り抜け、宮本さんが幼少のころ見ていたはずの風景を眺めながらの小ドライブです。
以前もらった記念館のパンフレットには、『宮本常一の著作、写真資料(約10万点)、調査ノートや原稿等の資料(約6,000点)、地域をみつめる「まなざし」を育んだ蔵書(約2万冊)は、本館で保管し、教育、研究活動に活用している。資料は全て館内で閲覧できる。』(原文ママ)と書いてあるので、当然宮本さん自筆の資料(awakinが見たかったのは宮本さんの雅号が記されている色紙)をすぐに見せてもらえると思って訪問したのですが、留守番の学芸員は許可がないと見せられないし、今日はひとりしかいないので出直してくれと宣うのです。それなら入場料(家内殿と2人分で600円!)を払う前にそう言ってくれとは思いましたが、仕方がないので(3度目の訪問ですから)ほんの少し見学して帰広することにしました。
自宅で調べてみると宮本常一さん関連の資料は山口県指定の文化財になっているようです。もしかするとパンフレットが印刷されたときとは事情が異なっているのかもしれませんが、それならそうときっちり説明して納得させてほしいと思うところです。
宮本常一さんが眠っている神宮寺
宮本さんは奥の本堂右手を上がって行ったところに眠っておられます。
学者に縁のある下田八幡宮とこちらお寺をともに訪問しようと考えておりましたが、何しろ暑くてお墓に参らせてもらったあとはすぐに冷たいものを求めて近くの道の駅に急行することになりました。