原爆忌の2日前、4日のことですが、クルマで横川駅前を通りがかると、青色に塗装された被爆電車653号車が目の前を通り過ぎていきました。

 

見ると駅前の停留所には同じ被爆電車の652号車と旧大阪市電の生き残り913号車が並んで停車しています。取って返して撮影したい衝動に捕らわれましたが、所要があり後ろ髪を引かれる思いでその場を離れました。

 

「動く路面電車の博物館」と呼ばれて久しい広電ですが、このところ旧型車両の除籍、廃車が顕著のようで、前出の900形(旧大阪市電)などはかつて14両あったものが、今では街中を走っているのは1両のみという状況になっています。

 

線路上ではもう見られなくなった電車もたくさんありますが、今日はドイツのドルトムント市からやって来た旧70形の写真を少し載せてみたいと思います。

 


白無垢の70形(撮影日:2023.8.2)


レストランとなっていた頃の70形(撮影日:2013.2.3)


江波車庫で静かに休む70形(撮影日:2010.8.10)

 

この70形(76号車)、1982年にドイツからやって来て2008年まで広島の街を走っていました。

 

2012~2013年は広電本社前でレストランとなり、2018年にイオンに譲渡されて現在は佐伯区のジアウトレット広島の店舗内に鎮座しています。

それにしても白無垢は見るに堪えません。元のドイツ仕様に戻すのは難しいことなのでしょうか?