長梅雨でうんざりですが、ときどきある中休みにはイワクニに足を運んでいます。
ところが岩国も最近は気温がだんだん上がってきて、熱中症を意識しないといけなくなってきたので、先日はちょっと涼しい芸北方面へクルマを走らせてみました。
雷を怖れていたせいで久しぶりの訪問でしたからハンカイソウはすでに散り果て、2年続きでミヤマカラスアゲハとのコラボレーションは撮影できませんでしたが、少し高いところへ上がるとアサギマダラがヒヨドリバナの蜜を吸いに来ていました。
アサギマダラを撮り始めるとすぐに遠くからゴォーンゴォーンとジェットサウンドが響いてきました。
イワクニから飛んで来た戦闘機がやって来たのです。
アサギマダラが群れているヒヨドリバナの小群落は標高が千㍍ほどのところです。
頭上にはコナラやミズナラの大木が大きな枝を張り出しているので、戦闘機を撮影しようとすると、200㍍降りて下界の広い場所に出るか100㍍上って山頂部に出るしかありません。
山頂部は東側のみ開けているので、西側の樽床ダムや弥栄の風力発電所が攻撃目標だとまったく見えませんが、もし先日直上を高速で飛んで驚かせてくれたルートを飛んでくれるとルックダウンで良いのが撮れるはずです。ギャンブルですが、山頂に上がることにしました。
山頂からは米海兵隊のレガシーホーネット、VE #14が飛んでいるのが見えました。
山頂から見張らせる東側を飛んでくれましたが、残念、低空は飛ばず目線より上の空を、北にある攻撃目標に向け急降下を繰り返しておりました。
ただすぐにガスが下から上がって来て機影は見えなくなり、山頂近くで見られる蝶も高い梢周辺を舞うばかり、夕方広島で予定もあるのでそそくさと下山することになりました。