出会いがあれば必ず別れがある。

 

世の中の必然ですが、身近でショックな別れというと、通い馴れたお気に入りのお店がなくなってしまうことでしょうか。

 

実際今年に入ってから一番がっかりしたのは、お気に入りのケーキ屋さん(旧芸北町にあった『尋(JIN)』が閉店してしまったことでしたが、このたびまたまたお気に入りの惣菜のお店が閉じているのを知りショックを受けているawakinです。

 


週一で食べに行っているお好み焼き屋『得』に向かって歩いていると、衝撃?の事実が目の当たりに…。

 

正面の赤いテントには何も書かれてありませんが、ついこないだまであそこには『てんぷら・そうざい 天章』と白抜きで店名が入っていました。

 

ここ三篠の地はawakinの地元で、中学時代は通学路、近くに職場があった頃は通勤路でもありました。

この店、店番はたいていおばあちゃんが一人でしていたてんぷら(惣菜)屋さんでした。仕事帰りにお店の前を毎日通っていたので、夕方まだ店が開いていると『残っとるん全部頂戴や。』とか言って家内殿へのおみやげに買って帰っていたのです。

 

閉じてしまったお店の写真だけでは寂しいので、2010年に遡って過去写真を探してみました。何十回と立ち寄ったお店なのに買物の間におばあちゃんと世間話に興じることが多くてほとんど写真を撮っていませんでしたが、何とか2枚見つけることができました。

 


在りし日のてんぷら・そうざい天章(撮影日:2021.7.30)

 

店主のおばあちゃんは高齢で、ご主人さんともども身体の具合でも悪いのか時々お店を休んでおられましたが、写真はそんな日にたまたま撮影したようです。

シャッターが開いている写真がないかと探しに探して、たった1枚ですが昔ガラケーで撮影した写真が出てきました。

 


在りし日のてんぷら・そうざい天章(撮影日:2012.3.9)

 

ピンボケで恐縮ですが、この写真は当時使っていたドコモのガラケー(パナソニックP-01A)で仕事帰りに撮影したものです。

 

撮ったのは夕方6時過ぎのようですが、見るとショーケースの中にはかなり商品が残っているようで、さすがに全部頂戴とはよう言わんかったと思います。

おそらく好物のエビ天、コイワシの天ぷら、高野豆腐などを適当に見繕って入れてえや。くらいは言ったでしょうが、家に帰るとおまけがいっぱい入っているのに気がついて、いつものように家内殿と一緒に恐縮している姿が目に浮かぶ一枚です。