日曜日に家族と一緒に隣県の『山野草の楽園』を訪ねてまいりました。

 

山野草の楽園は邑南町の布施という集落にあり、30年程前から稀少な山野草の救急センターのような活動をされていた個人の持山を、この時期限定で有料で公開しておられましたが、創められた方が高齢になられたために近所の方々が活動を引き継いでおられます。

 

数日前に地元紙に紹介記事が載ったので人出は多いだろうと予想しておりましたが、駐車スペースに十数台の来場者のクルマが停まる大盛況でありました。

 


ミツガシワ 広島県では絶滅危惧Ⅱ類(VU)

広島県内の自生地をawakinは知りません。芸北八幡にあった自生地はカキツバタ同様絶滅したそうで、吾妻山の休暇村跡の池にあるのは長野県から移植した個体群で、本物?は隣県の赤名にある湿原で一度だけ見たことがある花です。


リュウキンカ(エンコウソウ)広島県では準絶滅危惧種(NT)

湿原に春を告げる花です。昔芸北八幡にあったカキツバタ園の外構にたくさん咲いていて毎年魅せてもらっておりましたが、立入禁止となったためにコロナ禍以後久方ぶりの出逢いでありました。


ヤマシャクヤク 環境省のレッドデータブックでは準絶滅危惧(NT)

鳥見で山中を歩いていると、シーズン中ときどきですが自生の花に出逢うことのある種です。

クマガイソウ

残念ながら側花弁が白いので園芸種のタイワンクマガイソウです。10年前に訪ねたときには花弁が若草色の日本クマガイソウの群生を見たのですが、ウイルス等のせい?で絶えてしまったのでしょう。広島県では絶滅危惧Ⅰ類の希少種で、山野草マニアと業者による乱獲で県内での自生がほとんどなくなってしまった哀れな花です。


サンカヨウ

山野草の楽園を訪ねる主目的の花は、今回もすでに散り果てておりました。

10年前は5月4日の訪問でまだわずかに花を残しておりましたが、年々開花が早まっているようで、雨に濡れるとガラス様のとても美しい姿を見せる花ですが、わざわざ大山まで行っても暴風雨に遭ったりして未だにガラス細工を見たことがないのです。

 

今年はカタクリも10日ほど早く咲いたと聞いておりますので、サンカヨウも例年よりずいぶん早くに開花したのではないでしょうか。