昔、といっても15年程前のことですが、一年くらい可部で働いていたことがあります。
まだ可部線が三段峡まで走っている頃の話で、今年復活した線路の先代のレールを文字通り足で踏んずけながら可部の町を歩いたものです。
当時通勤はマイカーで、今にして思えばもったいなかったというか、ありし日の可部線を目にするチャンスがありながら、仕事帰りの遊びを優先したためにもっと大事なことを放棄してしまったのです。
後悔が先に立たないことの事例といってよいでしょうか。
その可部線、昭和30年代前半にはawakinちのすぐそばを走っていたそうですが、今では太田川放水路の対岸、距離にして200㍍くらい離れたところを走っています。
でも散歩で歩くのに、放水路はたったの三分でいけるところ…。
仕事が引けた後散歩するのに、カメラ+望遠レンズを持ち歩いてみました。
小さな川にかかる鉄橋を渡り、安芸長束駅に向かって堤防が高くなるため、徐々に電車が沈んでいき、最後は姿が見えなくなります。
対岸の踏切が小さく、キンコンカンコンと鳴っているのが聞こえてきますが、うちのすぐ近くを通っていた時分には、どんな音が聞こえていたのだろうとふと思ってしまいました。