台風18号の強風が吹き荒れている広島です。
夕方5時過ぎから風速25㍍ほどの風が連吹し、家は揺れるは、緊急車輛のサイレンが鳴り響くはで、賑やかなことこのうえもありません。
台風の強風で記憶に残ると言えば、平成3年9月にやって来た台風19号でしょうか。
広島でも塩害で広範囲に停電になったり、農作物が枯れたりしましたが、このとき強風下の岩国基地近く(川下)で仕事をしていた知人の話では、FEN(岩国極東放送)では、ずっとピンクフロイドの『One of These Days』(日本題:「吹けよ嵐呼べよ嵐)を掛けていたそうです。
また当時流行っていたディスコ(川下地区にも数軒あったといいます)では、暗がりの店内で喧嘩が始まれば、急に店内がパアッと明るくなり、一瞬白けるとすぐにチーク音楽が流れはじめ、徐々に暗くなるとともに何事もなかったようにチークダンスが始まるという面白い店だったそうですが、毎週金曜の夜ともなれば、山陽線の電車の中で吞んだくれて大騒ぎしていた米兵たちとともに、いつのまにか消えてなくなってしまったのは、残念なことかもしれません。
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広島市近郊を走っているJRの電車も、時の経過とともに様子がだいぶ変わりました。
新型のレッドウィングの大量導入とともに、旧型の国鉄時代からの車輛が廃車されつつあり、施された塗装も広島色とか広島更新色といった味のある名称のものから、全身一色で黄色とかタラコ色(首都圏色というそうですが)の、遊び心のない=味気ない!車輛ばかりになりつつあるのです。
昨日台風が来る前にと急いで撮りに行った廿日市市内のトンネルを通りがかった回送電車もタラコ色一色で、ある意味失望感(喪失感)を感じるものでありました。
貨物とすれ違いでやって来たのは、全身首都圏色に身を固めた気動車7連。
広島新山口間で毎日運転されている回送列車です。
キハ40・47系と呼ばれる車輛で、広島県内では芸備線を走っています。
以前は黄色と白のツートンカラーのその名も広島色!で走っていた車輛ですが、今ではすべてこのタラコのような橙色(首都圏色というそうで、確かにawakinが学生時代に乗っていた103系中央線の色に似ていますが)に塗り替えられてしまいました。
おまけという訳ではありませんが、黄色の115系(R-04)がトンネルから頭を出したところを一枚。
正面から撮れる場所を探しているときに急に現れました。
暗いトンネル内でライトを点け、進んで来るところを正面から撮りたいと思っているのですが、夏草が繁茂している今どきはどうも難しいようです。