お天気の良かったこの間の土曜日、所用で豊平方面に出向いたので、ほんのちょっと足を伸ばし、芸北八幡で季節の移ろう様を楽しんでまいりました。



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八幡の観光の拠点『高原の自然館』近くに造成された、グラウンドゴルフ場脇に植えられたマツムシソウが小さな群落を作っています。



かつては深入山麓の蔵座高原やここ八幡高原の各所に見られたマツムシソウの大群落、昔の写真集に『こんな大群落は今はどこにもない』と書いてあるのを見ていつもため息をついておりましたが、植栽でも条件が合えばまたいつか復活できるかもしれません。



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同じ場所で吸蜜するウラナミシジミ。

南方系の蝶で、無霜地帯でないと越冬できない種だそうです。



どこで生まれて、どこをどう飛んでここまでやってきたものか、興味が尽きませんが、昔深入山の頂上近くでも見たことがあるので、このあたりがルートになっているのでしょうか。



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八幡の名物になりつつある赤蕎麦。



空が紅くなる早朝や夕方の方が、撮影する条件としてはよいのですが、いつもやって来るのはカンカン照りの日中です。



『風景は夜討ち朝駆けですぞ!』とか『忙しい人は風景は上達せん!』と、写真屋さんや諸先輩から言われるのですが、もうちょっと歳をとってから…などと言い訳している自分がいます。



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八幡川の周辺ではオタカラコウとビッチュウフウロが重なり合って満開です。



 
この川も地下水位を下げるためにかつて掘削され、流路も変えられた人工の川ですが、数十年の時が経ち、護岸もコンクリートで水路化されていないために情緒があって、とても好きな場所なのです。



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尾崎沼の湿原には、わずかですが睡蓮の花が見られました。



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そして最後はやっぱりこれ!   シラヒゲソウ。


草刈りがされて、例年よりはちょっと少なめでしょうか。



いつもは一緒に写真を撮るタンナトリカブトやアケボノソウの姿が見られなかったのが気になるところです。