awakin「災害(天災)の話(妄想でしょうか?)」と題して記事を書いたのは、2010年3月2日のこと。



これは直前の2月27日に起こったチリ地震で、津波に襲われる南米の都市の映像を観て感じるものがあり書いた記事でした。



記事の中で、東京にある国立歴史民俗博物館の開館20周年記念展示『ドキュメント災害史 1703-2003~地震・津波・噴火、そして復興~』の中で紹介された『三陸綾里湾津波語り』から、昭和8年の三陸大津波に関する体験談の一部をお借りて載せたのですが、表題に(妄想でしょうか)と入れたのは、同じことが将来また起こるかもしれないが、この先当分はないだろう。と高を括っていたからでしょうか。



でも、実際は…。



ほぼその一年後に、東日本大震災が起こってしまいました。



先日、2003年に行われた歴博の件の企画展のウェブサイトを眺めていると、次の一文が目に留まりました。



『地震・津波の発生確率からして、今世紀の前半には巨大災害に襲われるということがしきりにいわれ始めている。学者たちの警告だけでなく、政府の災害への取り組みがさまざまな側面に及び始めたことからをみても、これは絵空事ではない、社会全体が相当の心構えをすべき事態なのだと感じさせるものがある。』
 
これは2003年9月14日に歴博講堂で行われた講演の内容の一部です。



かの大震災では、人類史上最悪の人災と言ってよい原子炉のメルトダウンが同時多発するという事態に陥りました。



この先同じことを起こさないためには今何をする必要があるか、ひとりひとりが考えていくべきなのでしょうが、喉元過ぎれば熱さを忘れるのが日本人特に広島人の特性ですから、その日、その時まで暢気に瞬間瞬間を楽しく過ごすことに心を砕くと言ったところが本当のところでしょうか。



          *          *          *



1997年の米国映画に『ピースメーカー』という作品があります。



男女の有名俳優がテロ防止に活躍する娯楽映画でありますが、扱っている内容は現実に起こったらそれは恐ろしい核を使用したテロの話であります。



ネタばれになりますが、ユーチューブに公開されている動画から一部をキャプチャして載せてみたいと思うのです。(以下の記述はネタばれになりますので、映画を観ておられない方はご覧にならないようお願いいたします。)



Peacemaker002
ロシアで廃棄される予定であった熱核弾頭(thermonuclear warhead)10個が盗まれ、証拠隠滅のためにうち一個のタイマーがセットされ…。

Peacemaker000
ウラル山中で爆発!



衝撃的なシーンです。昭和20年に我が先祖もこうして焼かれたのかと思うと…。

Peacemaker003
ボスニアの外交官はユーゴ紛争で殺された家族の恨みを晴らす対象として、ピースメーカーなどと自称し、高見の見物を決め込んでいる西側の大都市を選び…。



ニューヨークの街なかまでバックパックに潜ませた熱核弾頭を持ち込むことに成功します。

Peacemaker001
核爆発のタイマーが動いたままヒーローに殺害された外交官。



当時こんな小さな核爆弾があるのかと驚いたものですが…。 
 



 
 
先日フィリピンの地方都市がIS系の集団に占拠され、戒厳令が布告されているのに日本国内で報道されないことを記事にしました。(大いに注目されて良いと思うのですが…)



そのときにいただいたコメントの返答で少し詳しく書いたので内容は省きますが、アジアに過激派の拠点ができてしまうと、とても危険な状況が生じると思うのはawakinだけでしょうか。

その後何が起こっていくかを考えると、詰め将棋の九手詰みくらいでセカイノオワリへ向かっていくような気が…。



 
それは小型核による『究極の自爆テロ』が頻発する時代。



 
もしそうなると、世界のどこにも安全な場所はなくなってしまうかもしれません。