広島市内で暮らしていると、梅雨どきは空気がジメジメして嫌なものですが、これが芸北とか県北の山間地に出向くと、同じようなお天気でも何か開放的な気分になり、心が晴れることが多いように思います。



もちろん市内にいてもこの時期、例えば畑で育てているキュウリが収穫できたり、ネジバナが花芽を伸ばしていたり、さらにはアゲハの幼虫が一生懸命柚子の葉を食べているのを発見したりと、喜ぱしいことはいくつもあるのですが、やはり芸北は空気が違うし景色も違う。そしてそこに生きている花・鳥・虫(蝶)は当然ですが、広島市内ではほとんど見られない種が多く見られ、行くたびに驚きがあると言ってよいでしょうか。 
 



この土日(7/1、7/2)は、土曜が三次から島根県邑南町経由で豊平まで花と蝶を、日曜は芸北で花と鳥と蝶と神楽と写真展を愉しんでまいりました。
 



そして、この二日間で一番驚いたのはこちらでしょうか…。



Snake001
長ものが嫌いな方には申し訳ありませんが、叢のむこうに逃げていくのは…。



そう。  蝮。



 
場所は芸北八幡の二川キャンプ場です。



例年この時期このあたりではヒメシジミが発生して、ペアになろうと飛び回っているはずなのですが、今年は遠目にも緑ばかりで他の色がありません。



彼らをよく見かける叢(湿地)に近づこうと車を降り、猪(クマ?)避けの電線近くの茂みまでやって来ると彼がいたのです。



 
でも、頭隠して尻隠さず状態でしばらくそのままでいるのでおかしいなと思っていると…。

再び頭をこちらに向けて近づいてくるではないですか。



頭の部分をガン見していると、彼もちょっと顔を上げ、目と目があったのです。



その瞬間、はっきりとビックリしたような顔をマムシがしたのです!
 



慌てて踵を返したものの、その後は渋々といった感じでゆっくりと叢に消えていきました。



 
蝮に表情があることを初めて知ったawakinです。



 
奴がこちらに来ようとした理由、それはawakinの足下に何匹かいたトノサマガエルでしょうか。



蝮に追われて湿地から草が短く刈られたキャンプ場の方へ、カエルたちは逃げてきていたのでしょう。



そのカエルを追っている途中に邪魔された蝮、最初は招かざる客に遭った気分でありましたが、招かざる客であったのはむしろこちらの方であったことに気づき、即刻退散したのは言うまでもありません。