唐突ですが



みなさんは、メダカが川で泳いでいるのを見たことがありますか?



もちろん、たんぼや用水路でもよいのですが



実際に探してみるとわかります。



自然のメダカに出会うのは、すごく難しいことになってしまいました。
(川にふつうにいるメダカサイズの魚はたいていがハヤの子供です)



awakinは、広島県内の川や用水路などで、自然に生きるメダカを目撃したことがありません。

物心がつくかつかないかくらいの45年くらい前ですが、可部線の梅林駅で降りて、家族みんなで八木(当時は安佐郡佐東町)の太田川へピクニックに行ったことがあります。



高瀬堰も高陽町の団地もまだできていないそのころは、対岸はすべて山でしたし、駅から川までの間に、渡る石橋の下を流れるのは、阿武山から流れてくる沢水でしょうか、飛沫が飛んで、大変にきれいな水だったことを覚えています。



人工物は、対岸の芸備線のトンネルと、時折走る蒸気機関車のみでした。
そんなところで、お弁当を食べたり、タオルを広げて小魚を追っかけたりしたのですが、たくさんいた小魚の中に、もしかするとメダカがいたかもしれません。



また、当時は古市を流れる安川も、大変に魚影の濃い川でした。



ハヤの産卵期には、お腹が真っ赤になった大群で、川底が見えなくなるほどでした(魚をアカマツと呼んでいました)し、川岸を歩いていると、大きなナマズが、さっと草の陰に隠れたり、川へ入ると、砂地でしたが足を踏み入れるたびに、ドジョウが足下からチョロ、チョロと逃げだしたものでした。



当時、安川にワンドがあれば、そこにはメダカもいたかもしれません。

  
童謡「ふるさと」で歌われたような、コブナやメダカが泳ぎ、サラサラ流れる小川は、日の本からはもう消えてしまったのでしょうか?



awakinの憧憬というか夢は、自宅の庭を流れる小川にメダカやコブナを泳がせること(黒沢映画の「椿三十郎」の中で、椿屋敷から椿の花が流れる小川がベース)ですが、ドブさえも姿を消してしまった旧広島市内では、夢の中で夢を見るようなものでしょうか?