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【空論】・・・実際とはかけ離れた無益な議論(広辞苑より)

「そんなの机上の空論だ!」

 もしかするとよく似たフレーズを
 言ったことが人もいるかもしれません。

 ドラマや漫画、会議でそれを見たことが
 ある人もいるかもしれません。

私たちは、何かを想像することが出来ます。
つまり、脳内シミュレーションです。

そして、ときに相手を説得するために
数値データを調査したり、
文献を引き合いに出したりして
頭の中にあるアイディアに対して
根拠を見つけていきます。

ちょうど、私たちが誰かに何かを伝えようとして
適切な言葉を選ぶのに苦労しているようなとき
いろいろな単語を繰り出しているのにも
似ているのかもしれません。

数字という、根拠’らしい’ものを提示されたとき
その考えを提示された側には
それを覆すだけの数字がない場合が
往々にして起こります。

そんなときに、
「そんなの机上の空論だ!」と
相手の話を一蹴してしまいます。

この時、相手の考えについての数値が正しい、正しくないを
議論をしていません。

平たく言えば、
考えの前提について、単に
「妄想じゃないか」という「空論」を仕掛けている
事になります。

もしも、実行した証拠がないことが
「机上の空論」の根拠だとしたら

私たちの考えのほとんどは「空論」に過ぎません。

そうすると、
将来の目標も
試作品を作るときの設計図も
企業をするときの
ビジネスプランも
宝くじが当たったらどうしようか???
もそうなってしまいます。

・・・そして、過去発明や革新を起こした人々は
   「机上の空論」を実践することで
   私たちに進歩をもたらしてきたのも事実です。

つまり、反論のための反論となるならば
「そんなの机上の空論だ」も空論になってしまう訳です。

「そんなの机上の空論だ」を口にするとき、そこには、
 不安があるかもしれません。
 理解できていない感情があるかもしれません。

もし、未来を作るための「机上の空論」であれば、
何が不安で、何が理解できていないか
どこかに見落としはないか
という、自分自身の、相手との、意見の交流によって
「空論」から実現への「証拠」に変えていけばいいじゃないですか。

私たちには、今ここにある現実だけでなく
未来を創造する、想像力があります。

そして、その想像で、新しい現実を創造していくためには
想像を想像ではなく、実験・実践していくことが
そのポイントです。

自分の不安を隠すために
相手を話を聞かないでいるとしたら
それもまた、「空論」になってしまう。

そんなことに気付くことが出来たら
次の、打ち合わせ、会議も
創造的なものになりそうですね。

休み明けのスイッチ代わりになれば
うれしいです。

では。

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