苦手な相手と付き合うとき、
出来るだけ相手との関わりを避けようとします。
そのとき、私たちの意識は
幸か不幸か、その“苦手”な相手を意識し続けます。
それが、職場や身近な場所で起こった場合、
意識するその“苦手な”相手と一緒に仕事や
取り組みを行うことが要求されるはずです。
しかしながらそんなとき、どうするかというと、
相手と出来るだけ関わらないように気を遣った上に、
もし、その相手が協力者だったら
活用できた分の労力を
自分で頑張るか、別の誰かに頼むことになります。
どんな理由でその相手を「苦手」としているかは別として
仕事や作業の上では、私たち自身は
余計な労力を使っていることには
違いはなさそうです。
ー～ー～ー～ー
昔も今も、戦争において物資の調達は
戦争の勝利を左右する大きな要因です。
戦でなくても、企業活動でも
物流のことをロジスティクスといいますが、
この言葉、元々は戦争における物資の調達、輸送の
事を語源としています。
そんな、物資の調達に関することにも
孫子は考察を述べています。
それが、
「智将は務めて敵に食(は)む」
ー優れた将軍は、重い物資を自国から運ぶのではなく
できるだけ、敵地で調達するものだ。
そして、敵の兵糧を一升、手に入れることは
輸送したときの二十升分に値するとも言っています。
数値の多寡は別としても、敵に対しながら
物資を運ぶというのは、危険も伴えば、人馬の食料も
必要となります。
（戦争をしなければいい、というのが正論かもしれませんね）
そうはいっても、戦争は起こる。
そんなときに、どのように自軍の労力を少なくして
敵地において、勝機を見つけやすくするかという
視点が、孫子の兵法には含まれています。
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これを、苦手な相手と仕事や作業をする。
その場面に、当てはめてみるとどうなるでしょうか？
相手と出来るだけ関わらないように気を遣う
この時点で、私たち自身の心は、
大変な体力を使っているのかもしれません。
何かを避けようと力を入れているとき、
身体自身は、防御本能が働いています。
つまり、緊張状態といえそうです。
これは、ちょうど、敵地に敵の襲撃を
警戒しながら、物資を運んでいるのと
同じような状態と言えませんか？
一方、人にはそれぞれ、大切にしたい価値観や信念があります。
全ての人が、通常、相手の価値観を
すんなり受け入れられるとは限りません。
ですから、敢えて敵地で、
つまり、相手の受け入れられないところは
受け入れられないところとして、
相手の受け入れられるところを
探してみませんか？
つまり、
「務めて敵（≒苦手な相手）に、食（≒良いところ、同意できるところを探す）む」
という訳です。
若干意訳は入っていますが、
全ての人と、自分との違いに意識を向けて
苦手だといって、意識をそこに向けていれば
あなたが持っている体力や能力、時間までも
それを、避けるために浪費してしまうのは
経験的に、既にお気づきではありませんか？
そう、仕事、作業、必要なおつきあいのレベルで
まずはかまいません。
相手のまぁ、受け入れられるところはどこか？
そこから探り始めて見ませんか？
なれてくれば、相手の良いところ。
あるいは、相手がうまく動いてくれるポイントも
見つかって来るかもしれません。
もしも、相手が（ずる）賢い相手であるならば
少々、あなたが（ずる）賢く立ち回っても
お互い様です。
互いの（ずる）賢さが相乗効果を生んで
クレバーな仕事になるかもしれません。
そのために、私たちは、
相手の力を活かせる（食む）とように
相手の良いところを探し始めませんか。
そして、自分に余裕が出来始めたら
Win-Win、自分の意図だけでなく
相手にとっても見返りのある関係が
出来てくれば。
いったい、その関係のどのあたりに
「苦手」の状態が存在するんでしょうか？
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孫子の兵法は、冷徹なまでの人間観察、分析と同時に
その分析は、自軍を勝利に導くために
どこに、そのチャンスや、糧、能力があるか
NLPの言葉で言えば、リソースがどこにあるかを
説いています。
NLPが起こす変化は、「リソース」がある、見つけられる状態
をつくること。
このことは、
2500年前の中国の知恵者は既に気付いていて
実践していた。
このことを考えると、
NLPを学んでいくことは、人間の生き方の原則を
学んでいることになるんじゃないかな
そう思います。
では。
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中目黒住区センターで実施中
無料コーチングでサポートさせていただきます。
いつもありがとうございます。
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稗島 正樹 まさき＠活き生きトレーナー
ＮＬＰトレーナー
国際ニューロセマンティック協会認定メタ・コーチ
コミュニケーションプロセスイノベーター